司法試験に受かれば弁護士になれるのか?

佐藤清志

佐藤清志

司法試験に受かれば弁護士になれるのか?
答えは,

ノーです。
意外と思われるかもしれませんが,司法試験に受かった
だけでは弁護士になれません。
司法試験に受かると,1年の司法修習(研修)を経た後,
司法研修所の卒業試験(司法試験の後の2回目の試験ということで
通称「2回試験」と呼ばれています)を受けます。
この2回試験に受からなければ,弁護士や検察官,裁判官
といった法律家にはなれません。
なお,これは手続き上の問題ですが,弁護士としての
業務を行うためには,いずれかの都道府県の弁護士会に
必ず登録する必要があり,この登録にあたっては,
登録料という名の入会金のようなものを払う必要があります。
この登録料は都道府県によりまちまちですが,
概ねウン十万円という高額なものです。
現在は,修習生の給与は,「支給」ではなく「貸与」ですので,
経済的にも大変だと思います。

今月の16日に,この2回試験の合格発表があったようです。
受験者2015人、合格1973人、不合格42人
不合格率2・084%という結果だったようです。
ちなみに不合格となってしまった人は1年後に再度
2回試験を受けることになります。

うちの事務所に弁護修習で来ていた修習生も
無事合格したとのことで,今日挨拶に来てくれました。
本当にうれしい限りです。
私にとっては初めての修習生でしたが,
人柄もよく,バランス感覚に優れた優秀な修習生でした。
必ずや素晴らしい弁護士になってくれるものと確信しています。

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佐藤清志
専門家

佐藤清志(弁護士)

佐藤法律事務所

女性でも話しやすい雰囲気を心掛けています。お子様連れでも大丈夫です。ストレスの大きい離婚問題では,弁護士に委任することでストレスが軽減されると思います。

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