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池田正一プロのご紹介

今までの「質屋」イメージを覆す店づくりに取り組んでいます(3/3)

池田質舗 店内風景

質屋を通じて、ものを大切に使ってほしい

 それにしても気になるのは、実際にどんなものが質預かりや買い取りの対象になるのかということ。「ひところのブランドブームは過ぎ去り、今では金やプラチナ、ダイヤモンドのお取引が主流ですね。もちろん、ハイブランドのバッグや時計などの宝飾品、電化製品も取り扱っています」
 とはいえ、新品に近いものじゃないと引き取ってもらえないのでは?
 「そんなことはありません。例えば、タンスの奥で眠っているような古い指輪やネックレスなど、金・プラチナ製品であれば問題ありません。ダイヤもしかり。ブランドものなら新作、電化製品なら製造から2年以内であれば高額査定が可能です」
 そう話す池田さんは、60年の歴史を誇る老舗質店の三代目。かつては大阪で修行を積み、宝石鑑定士の資格を有する、この道のエキスパートです。定期的に東京・大阪にも出向いて商品知識を仕入れるなど鑑定眼の研鑽(けんさん)に余念がありません。
 「査定は高度な専門知識を必要とする技術です。それはノウハウを積み重ねてきた質屋だからこそできること。ものの本当の価値を知らずして、査定金額を算出することはできません」
 さらに池田さんは「質屋」というシステムを、リサイクルを通じた、環境問題やエコロジーへの取り組みの一環としてとらえています。
 「みなさんには、もっと質店を有効に活用してほしいと思っています。例えば、流行遅れだからという理由だけで、捨てられてしまうアクセサリーがあります。けれど、一度私どもにご相談いただければ、そこに新たな価値を見いだせるかもしれません。また、ユーズド商品であれば欲しかったものが安く手に入るというメリットもあります。ものを簡単に捨てるのではなく、リサイクルやリユースで大事に使っていただく、そのお手伝いができればと思っています」
 上手に質屋システムを利用して、ものを大切に使う…。あなたも、一度考えてみませんか?
(取材:2010年5月)

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