心の境界線「バウンダリー」を意識した生き方をしましょう!
誰の問題ですか?
ご相談をお聴きしていると、夫婦関係で夫や妻の不機嫌を気にしてストレスにしている人が多いなと思います。
そんな時の人の思考は
「私が何か悪いことをしてしまったのだろうか?」
「彼(彼女)のご機嫌を直すにはどうしたらいいのだろうか?」
相手の不機嫌はあなたのせいでしょうか?
もしかしたら、あなたのせいにしているかもしれませんね。
またはわかってほしいという承認欲求からのアプローチかもしれません。
しかし、それに巻き込まれていたら、自分が気分が悪くなるだけです。
アドラー心理学の「課題の分離」でお話すると、夫や妻の不機嫌は彼らの課題なんです。でもそれを気にかけて悩んだり、ストレスを感じてしまっているのがあなたの課題になります。
あなたはあなたの課題に取り組みましょう。
できることとできないこと
次に考えて欲しいことは、あなたにできることとできないことをちゃんとすみわけして考えることです。
機嫌が悪い友達が近くいたら、あなたにできることは何ですか?
悪い気分を選んでいるのは本人なので、それはあなたに変えることはできません。
でももしも、助けて欲しいとか話を聞いて欲しいとか、相手があなたに求めていることがあるのであればそれを聞いてあげるのがいいと思います。
「機嫌悪いの?大丈夫かな?私に何かしてあげられることはありますか?」
それで「ない!」と言われたら、そうなんだねと離れればいいことです。
「ある」と言われて、できそうなことだったら応えてあげて、できないことだったら「それはできないけど、これならできるよ」と代替え案を出してあげたらいいことです。
そのためには、自分の力でできることとできないことの見極めがとても大切です。
イライラの伝染に注意
怒りは周りに伝染するという特徴を持っています。
相手の怒りが自分に伝染する前に、とにかく離れましょう。
また怒りは時間を置くことで理性を取り戻せるものなので、怒っているときにはそっとしておいて時間をおいてから
「さっき怒っていたように感じたけど大丈夫?」
気になるならあとから聞いてあげるのがいいでしょう。
相手の怒りに巻き込まれず、気にしないように、上手に対応するヒントです。