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家庭問題やステップファミリー、国際ロマンス詐欺の悩みに応える専門カウンセラー

家庭問題に特化し相談者の心に寄り添う専門カウンセラー

新川てるえ

新川てるえ しんかわてるえ
新川てるえ しんかわてるえ

#chapter1

離婚経験を役立てたいと立ち上げたコミュニティーサイトが活動の原点

 「日本では欧米ほどカウンセリングが一般的でなく、病気になりそうなほど悩んだときに利用するというイメージがあると思います。私はカウンセリングを早めに予防に生かしてほしいと思っているので、怖がらないで気軽におしゃべりする気持ちで来てください」

 そう語るのは、家庭問題に25年以上向き合ってきた「新川てるえカウンセリングオフィス」の新川てるえさん。家庭問題カウンセラーとして、離婚・再婚・夫婦関係・ステップファミリー(子連れ再婚家庭)に特化したカウンセリングを行っています。また国際ロマンス詐欺の専門家としても活躍し、カウンセラー育成にも力を注ぎます。

 新川さんが現職を志した原点は、自身がシングルマザーになった1996年に、コミュニティーサイト「母子家庭共和国」を立ち上げたことに始まります。

 「2度目の離婚をして落ち込んでいた時です。同じような経験をしている人とつながりたいと、インターネットで探しましたが、子育てサイトはあるのにシングルマザーのサイトがない。それならば自分で作ろうと思いました」

 離婚の手続きや行政から得られる支援など、シングルマザーに必要な情報や日々の日記をつづり、多くの女性たちから支持されました。「サイトを立ち上げてから、私自身が沢山の仲間たちから元気づけられました」と、新川さん。

 「その時にお世話になった方に直接『恩返し』することは難しいので、今、困っている方を助けることで『恩送り』をしたいというのが私の願いであり、原動力にもなっています」

#chapter2

カウンセリングの目的は人それぞれ。ゴールまで寄り添い伴走することが大切

 カウンセリングの基本となっているのが、ウイリアムグラッサー博士の「選択理論」です。

 「認知行動療法やアンガーマネジメントなどの技法も学びましたが、選択理論の教えが一番しっくりきました。『悪い気分や行動は自分が選択しているので、選ばない自分になればいい』と気づくことが重要だと実感しました。幸せに生きるために、ネガティブな気持ちにならない思考習慣や、気にしない力を身に付けるお手伝いをします」

 家庭生活において目指す方向性は人それぞれ。復縁を望む人もいれば、離婚や家庭内別居を望む人もいます。「自分が出した結論なら、その道を信じて進むことができます。良い悪いではなく、自分で決断することに意味があるのです」

 カウンセリングは、対面、電話、オンラインで受けることができ、回数や頻度は話し合いながら決めることができます。

 より良いゴールへと導くために実践しているオリジナルの手法が、100日間継続してメンタルトレーニングを行う「100日カウンセリング」。毎日書くカウンセリングシートに対するフィードバックと親身な対話により、自己解決に向けてのお手伝いをしています。

 「相談に来る方は自己肯定力が低く、選択に自信を持つことができない状態です。長い間マイナス思考が続くと、その考え方が潜在意識となりプラスへ転じるのに時間がかかります。顕在意識を潜在意識に変えるのに継続100日が必要と言われています。そこにカウンセラーが伴走して、じっくり寄り添うことが大切なんです」

 「100日カウンセリング」のゴールは問題がなくなることではなく、問題に対応できる力が養われることです。プログラムを通じて培った思考力で判断して、自分軸で人生を歩めるようになると言います。

新川てるえ しんかわてるえ

#chapter3

ステップファミリーの専門カウンセラーを育成し、支援につなげたい

 新川さんは、専門性を備えたカウンセラーを増やす取り組みにも意欲的です。「離婚したい人やシングルマザーが抱える課題に適切に対応していくには、法律や社会保障制度に関する知識が求められます。弁護士へとつなぐ場合でも、カウンセラーが問題を的確に判断することで、その後のサポートがスムーズになります」

 継親(ステップファミリー)や国際ロマンス詐欺被害者に向けたメンタルケアは、本人の心理状況を理解できないと、カウンセリングの場面で再びつらい思いをする「二次被害」をもたらすことがあります。

 「例えば、継子を愛せないと悩む人が『母親なのだから子どもを抱きしめてあげてください』と言われても解決には至りません。継母が継子を愛せないのは当然。『自分の子どもと区別してもいいけど、差別はしないで』と声をかけることでやっと救われるんです」

 「国際ロマンス詐欺に関してはどんな詐欺なのかも理解されていないし、被害者はマインドコントロールにより騙されています。本当にしんどい時に『なぜ気が付かなかったの?』などと言われて傷つく方も多いです」

 コロナ禍ではオンラインツールが普及し、海外に住む人や男性からの相談も増えているそうです。「カウンセラーにも専門分野があることを知っていただき、自分の悩みに合ったカウンセラーを選ぶことを大事にしていただきたいですね」とメッセージを送ります。

(取材年月:2022年5月)

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新川てるえ

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新川てるえカウンセリングオフィス

家庭問題のカウンセラーとして25年以上の実績があります。「選択理論」をベースにしたカウンセリングを実施し、日本では専門家が少ないステップファミリーや国際ロマンス詐欺の支援にも取り組んでいます。

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