ステップファミリーってどんな家族?
ステップファミリーとは?
結婚してどちらかに以前の配偶者との間に子どもがいる、子連れ再婚で作られる家族を「ステップファミリー」といいます。良く間違えられやすいのは、ひとり親家庭同士の再婚のみをステップファミリーだと勘違いされている方がいますが、どちらか片方に子どもがいて作られる家族全部を言います。
そう考えると、私は独身だから関係がないということではなく、独身の方が子連れの方と結婚する場合にはステップファミリーになります。
最近ではシングルファザーやシングルマザーと結婚する独身男女も増えているので、他人事と思えないのではないでしょうか?
ステップファミリーの語源は英語の接頭辞の「継」からきています。アメリカでは「パッチワークファミリー」とも呼ばれて、ツギハギの家族。いくつかの布が継ぎ接ぎされてパッチワークになるのでイメージしやすいかと思います。「Hop Step Jamp」や「Step Up」の「STEP」ではありません。
ステップファミリーの抱える悩み
「ステップファミリーって何に悩むんですか?」と良く聞かれます。
経験のない人たちにとっては、再婚できてこれから幸せになるんだねというイメージかと思います。
または、長くひとり親として頑張ってきた知人が再婚すると聴いたら、経済的にも精神的にも負担が少なくなって良かったねと祝福したい気持ちだけかと思います。
しかし冷静に考えてみてください。
片方は他人の子どもの親になるという宿命を背負うわけです。
そしてその子どもは、自分が愛する人の過去に愛した人との間に生まれた子です。
単に他人の子どもを育てるだけではありません。
「継子を愛せません」(継母・継父のストレス)
「我が子と継親の関係が上手くいっていない」(実親のストレス)
「親の再婚相手が嫌い」(子どものストレス)
立場ごとに様々なストレスがあり、それはその家族の成り立ちや組み合わせによっても変わります。
死別から作られた家族なのか?
離別から作られた家族なのか?
子どもの男女の組み合わせや年齢の組み合わせ。
新しい親子の年齢差
元の家族との交流があるかないか?
まだまだあります。
本当にステップファミリーが抱える悩みは沢山です。
今一番の問題とは?
ステップファミリーに関して、今一番の問題点は専門家が少ないことです。
専門の相談窓口がないことです。
例えば一般の子育て相談に行って
「お母さんになったんだから、大丈夫、子どもは抱きしめてスキンシップをしっかりとって育てていればわかりあえる」
などとアドバイスされて、できない自分を責めてさらに苦しくなってしまったという継母さんも沢山います。
ステップファミリーの子育てに関しては一般的な子育て相談では対応できません。
継子育てに関しての深い理解が必要です。
共感のない相談窓口で相談して傷ついて帰ってくる人が多いのが現在の問題点です。
だから私は支援者こそステップファミリーを学んでほしいと思っています。
私が代表を務めるNPO法人M-STEPでは相談窓口に立つ支援者のための講習会を行っています。
ステップファミリー支援者向け養成講座
ステップファミリーのストレスから抜け出すためには
本当は事前にしっかりと学んで困難を覚悟したうえでステップファミリーになってほしかったと思います。今からでも遅くはないので学びましょう。
ご夫婦で学べるのが理想的ですが、お一人で学ぶことも可能です。
ステップファミリーのためのカップル講座
仲間を作りましょう。
自分ひとりじゃないと思えることが勇気になります。
オープンチャットに参加して孤独にならないようにしましょう。
NPO法人M-STEP Lineオープンチャット
カウンセリングを受けましょう
個別の相談はカウンセリングを利用しましょう。
プロの力を借りて良いステップファミリーになるための努力をしませんか?
私のカウンセリングでは「選択理論」を使って、良い気持ちや良い行動を選択できるようになるトレーニング、イライラを手放すためのアンガーマネージメントなどを教えます。
悩み相談というより学びという感じですので、体験してみてください。
あなたが元気なステップファミリーになれる手助けをします。