小池百合子知事が赤を着る日 その1 ~勝つ流れを作った緑~
こんにちは
ビジネスシーンで必要とされる人を作る、イメージコンサルタント・ビジネスマナー講師の城戸景子です。
(*写真は、朝日DIGITALからお借りしました)
第20代東京都知事に就任した小池百合子氏。
初登庁は8月2日、
暑い夏、空の青さがまぶしい朝です。
この日の小池知事は、インナーに青を入れた、クリーム色のパンツスーツでした。
「クリーム色にさした1割の鮮やかな青」という色使いが「力強さ」を
そして
「ゆるやかに動くフレアパンツ」が女性らしい「柔らかさ」を
「色」と「形」それぞれで演出する、堂々且つ華やかな登場です。
「緑」から「青」へ、そこに込めた本当のメッセージ
実はこの日、ほとんどの人が予想したのは、
イメージカラーの「緑」に身を包んだ小池知事の姿でした。
しかしその大方の予想を裏切って車を降りたのは、青が目に鮮やかな小池知事。
これに報道陣も注目しました。
翌2016年8月3日午前7時に配信された日経新聞web刊トップでは、
次のように報道されます。
>>>「緑は戦闘服。戦い終わってブルーオーシャンでいく」と、
敵対した都議会自民党との関係修復に含みを持たせた。
ブルーオーシャンとは、マーケティング用語で「競争相手のいない新しい市場」のこと。
青い洋服は「対立する都議会自民党との今後の関係への思い、
つまりブルーオーシャンのように戦いのない穏やかな関係でいきたいという思い」
を表した装いだと解釈されています。
しかし果たして、本当にそうなのでしょうか?
選挙戦を制し、知事として初めて都庁に乗り込むその日。
そこに待ち構えるのは、これから始まる東京大改革という大仕事です。
改革や変化に取り組み、これまでにない試みを切り開くことは、新しい市場をいくということ。
だからそこには競争がない=ブルーオーシャンです。
旧態依然とした勢力は目の上のたんこぶでしかありません。
そうであるならば、これからブルーオーシャンでいくという宣言は、
大きな障害勢力である都議会に対する、
むしろ「牽制」のメッセージだったとは言えないでしょうか。
あの「青」が本当に意味するところ、それは
「何者にも阻まれずブルーオーシャンをいきますよ」という
小池知事からの高らかな宣戦布告ではなかったかと思うのです。
「知事の部屋」のトップを飾る青の小池知事
ところで、東京都が開設しているウエブサイト、「知事の部屋」をご覧になったことがありますか?
そのトップページに使われている小池知事の写真は、初登庁の日に撮影されたものです。
初登庁の日の装い、「クリーム色にさした1割の青」は、
都知事である小池氏の象徴として、そのページを訪れる人が今後ずっと目にすることになります。
「見た目」の印象が、人の心に大きな影響を与えることを熟知している人です。
色を印象的に活用することの重要性を熟知している人です。
その人が、自身の分身ともいえるウエブサイトに、この洋服を選んだという事実がここにあります。
だからこそ、「穏やかにブルーオーシャンでいきたいから青」といった単純な思いではないのだと。
戦闘服を脱いでなお、新たな闘いの最中にいる人という印象を強く抱くのです。
さて、次回は「色」についてはいったんお休みです。
ハイクラスキャリア女性がすぐに取り入れられる、小池知事の巧みなコーディネートテクニックについて
お伝えします。
お楽しみに。
最後までコラムをお読み下さいまして、ありがとうございました。
◆◆◆・・・◆◆◆ ビジネス力を強化する「第一印象」と「ビジネスマナー」 ◆◆◆・・・◆◆◆
STUDIO STELLA 城戸景子
〒261-0023 千葉市美浜区中瀬1-3 幕張テクノガーデンCB棟3F MBP
(社)ジャパン・パーソナル・ブランディング協会認定イメージコンサルタント、ビジネスマナー講師
ミューズ・ブランディング・アカデミー(株)千葉校 校長
■ メール:info@stella.image-consulting.jp
■ メルマガ:成功するビジネスマナー 《サクセス マナーズ》まぐまぐより発行