その洋服、目的を考えて選んでいますか?
こんにちは、千葉 海浜幕張のイメージコンサルタント・ビジネスマナー講師、城戸景子です。
国民を激怒させた失言レジェンド
この冬多くの感動をくれたソチ五輪が閉幕しました。
記録には残らなくても、記憶に残る一瞬を残してくれた数々のパフォーマンス、
思い出すだけで未だに胸が熱くなります。
その感動の一方で、多くの日本人を怒らせたのが森元首相。
フィギュアスケート女子代表の浅田真央選手を指しての、
「あの子は大事な時に必ず転ぶ」発言です。
ついにはスキージャンプで活躍した葛西選手をもじって、「失言レジェンド」と言われる始末。
浅田選手は、帰国後の記者会見で
「気にしてはいません。(森さんが)今、少し後悔しているのではないかと思います。」とコメント。
真央ちゃんに一本取られた感の森元首相でしたが・・・
又してもやってしまいました。
そこにあるチャンスを掴めなかった森元首相
今朝(2月27日)の朝日新聞によると、
真央ちゃんファンのお孫さんにものすごく怒られていると。
ここまでは良かったのですが、
(浅田選手の)「後悔しているのでは?」に対しては、「後悔はしていない」と断言。
さらに「マスコミには真意が伝わりにくいから、自分も気をつけなければいけない」と語ったとのこと。
これを読んだ時に、絶句してしまいました。
せっかくのチャンスを無駄にしてしまった。
そしてご本人はそのことにまったく気付いていらっしゃらない。
ポジションを持つ人の発言は、十分注意しなくてはいけません。
おじいちゃんが茶の間でテレビを見ながら感想を言っているのとは、わけが違うのです。
言葉を発する前に、公の発言として妥当がどうか、もう1度自分に問い直す必要があります。
これは政治家に限らずビジネスパーソンにおいても言えること。
自分の思いつき発言が会社全体の見解と取られても仕方がないことを、
しっかりと認識しなくてはいけません。
失言からの修復、どうすれば良かったのか
ただし、人間ですから、絶対に失敗がないとは言えません。
問題はその後の処し方です。
どのように修復するかで、その後の結果は大きく違ってきます。
大事なことは、「チャンスをみつける」「同じミスをしない」、この2点です。
森元首相の失言を例にすると、浅田選手の帰国時のインタビューは絶好のチャンスでした。
浅田選手の「気にしていない」「少し後悔されているのでは?」を受けて、
「さすが浅田選手、世界の大舞台で活躍するだけのことはありますね。
私の発言をフォローしてくれて有り難い。実は孫にも怒られましてね。」
このように答えていれば、どうだったでしょう?
怒っていた日本人の大部分が、「まったく、仕方がないな」と苦笑いで終わったのではないかと思います。
一方、実際の森元首相。
「後悔していない」、「マスコミには真意が伝わらない」との発言からは、
そこに反省は見られませんし、自分ではなく周囲が悪いとさえ言ってしまっています。
問題は悪意があるかないかではない
この件の第一報を報じた際、
パフォーマンス心理学の第一人者佐藤綾子教授は、多数の意見と同様に、
「責任ある立場。発言が注目を集めることを考えてほしい」としながらも、
「悪意は感じない」と述べておられます。
しかし、この「悪意は感じない」が、実は非常に厄介なのです。
ビジネスシーンでトラブルが発生した時に、
「悪い人じゃないんだけどね」という言葉をよく聞きますが、それと同じです。
ビジネスシーンでは、悪い人かどうかはまったく関係がありません。
重要なことは、「何をやったか」であり、どう「修復するか」です。
やったことが失敗だった場合は、
「修復のチャンスをみつける」、そして「そのチャンスを逃さず」に「同じミスを繰り返さない」
これを実践することが、修復の近道です。
もちろん、自分の立場と発言に気をつけることが先ですが。
最後までコラムをお読み下さいまして、ありがとうございました。
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成功するビジネスマナー 《サクセス マナーズ》 まぐまぐより、毎週火曜日発行
(社)ジャパン・パーソナル・ブランディング協会認定イメージコンサルタント、 ビジネスマナー講師
ミューズ・ブランディング・アカデミー(株)千葉校 校長