非常識とも思える発想で新しいものを生み出す! <浦安市川の中小企業支援コラム>
文藝春秋は「日本企業復活の道」を特集し、昨年40年超の経営者人生を終え、「中小企業のオヤジ」を自称する鈴木相談役へのロングインタビューを慣行した。鈴木経営の神髄を以下要約抜粋して紹介。
苦境は己を見つめ直すチャンス!
45年も経営者をやって来ましたから、成功だけでなく失敗もかなり多いです。むしろ私は人よりも失敗が多かったかも知れない。その度に「こんちきしょう!今度こそ頑張ろう!」と肝に銘じ、ここまでやって来ました。不思議なことにスズキは大体25年周期で会社存亡の危機に見舞われて来たんです。初めは1950年の労働争議、二度目が1975年の排ガス規制(基準に達するエンジンの開発が出来ず、トヨタに助けてもらった)、三度目は1998年の軽自動車の規格改定(長さと幅の規格が増加した)です。ただ、苦境に立たされた時こそ、己を見つめ直すチャンスです。大切なことは、過去の危機の経験から学び、如何に次世代へ伝えて行くかということです。
一位になれる市場を探す!
私が社長になった時、スズキは日本の自動車メーカーにおいて12社中の12位。もともと小さな会社ですから頑張ったところで日本では一位になれそうもない。ならば外国でもいいから、一位になれる市場を探そうと考えました。スズキの特徴は小さい車に強いことです。「自分たちの得意分野で一番になりたい」との気持ちで海外事業に取り組みました。インドは1970年代から国民車構想を掲げ、やがて外資と組む為、海外に向けてパート-ナーを募集し、日本にも調査団が来ました。その時唯一対応したので私だったのです。商売の基本は「ハート・トゥ・ハート」。民族・言語・風俗・習慣・環境が違っていても、共通の目的があれば、心を通い合わせることが出来るのです。
EV時代も日本は絶対に勝つ!
現在、自動車業界は百年に一度の大変革期を迎えており、脱炭素、電動化、自動化のあらゆる波が一気に押し寄せていますが、私は日本の心配は全くしていません。相手も同じ人間ですから、やって勝てないことはありません。「やっつけてやる」という気概を持って、挑まなければならないが、生き残る為にあらゆる努力をすれば、世界一になれると確信しています。経営で最も大事なことは「やる気」です。知恵や知識があってもやる気がなければ、全て机上の空論になってします。行動しなければ何も生まれない。また、やって満足するのではなく、如何に次のステップを考えるかです。常に何かに挑戦し続ける姿勢が会社の発展に繫がるのです。
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