AI時代だからこそ求められる創発力!  <浦安・市川の中小企業支援コラム>

和泉俊郎

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THE21・6月号は、ゼロイチ、デザイン思考、ビジョン思考など、令和の時代を生き抜く智慧を特集しました。他情報も加味し、以下要約抜粋して紹介させて頂きます。

お金の価値は”信頼”より”想い”にシフトする!<マネックスグループ松本社長>

お金の本質は信頼(信用)・価値(測定)・想い(使う視点)の三つです。昔は社会的信用が第一だったのですが、今は、1百万円のお金を持つ人より、SNSで100万人のフォローワーを持つ人の方が信用を持ち得る時代です。クラウドファンディングは「こんな社会にしたい」「こんな商品を世に出したい」と云った「想い」を持つ人が、ネットで出資を募り、共感した人がお金を出し合う仕組みです。「想い」を軸にお金がやりとりされています。

平成の失敗は企業がゼロイチに挑戦しなかったからだ!<ジャーナリスト田原総一朗>

今、日本では、世の中にない新しい製品やサービスを作り出すゼロイチに挑戦する経営者は少ない。減点主義で成功して来たサラリーマン経営者では、失敗のリスクは取れないのだ。3~4回失敗していない人は相手にされないシリコンバレーに比べると日本は土壌が整っていなかった。企業も漸くゼロイチをやらなければ生き残っていけないと気付いた。その証拠にトヨタやパナソニック等日本を代表する大企業のメイン研究所はシリコンバレーにある。戦後の日本を振り返れば、「守りの経営」をする経営者は少なかった。ソニーの盛田、ホンダの本田、松下幸之助、彼らは皆チャレンジャーだった。特に松下幸之助は印象的だった。僕が取材で役員に抜擢したいのはどんな人物だと聞いたとき、彼はこう答えた。「頭の良さ、関係ない。健康か、違う。では何か、それは、難問にぶつかったときに、面白がれる人間だ」

狂信的思い入れへの共感が市場を生み新しい商品を生む!<BIOTOPE佐宗社長>

 21世紀型企業では、どこかにある市場を狙うよりも、経理理念に根差したビジョン(新商品や新サービスが持つ意義)を外部に発信することで、それに共感するユーザーを集める、つまり、市場の「呼び込み」をすることが重要です。カイゼンは1を無限大にする思考法ですが、ビジョンは新たな価値を創造する、0から1を生み出す思考法で、その意味ではデザイン思考(ユーザーの課題を徹底的に深掘りし、解決する)も同じ。だが、ユーザーの課題からスタートするので、提供する商品・サービスの意義がぼやけてしまう。私はソニーでプレステやアイボの開発過程を見てきたのですが、それは、戦略や集団から生まれたのではなく、商品の意義を信じている狂信的な技術者の人生芸術作品で、その狂信的思い入れこそがビジョン思考の起点です。これはAIには出来ないのです。


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