良い睡眠は成功の元！　　　＜浦安市川の中小企業支援コラム＞

マイクロソフトの創始者ビル・ゲイツ、アマゾンの創始者ジェフ・ベゾス、グーグルの元社長でフェイスブックの現社長シェルリ・サンドバーグ等、華々しい成功を収めた人達は、揃って、睡眠の大切さを口にします。精神科医でスタンフォード大学医学部・睡眠生体リズム研究所で教鞭を執る西多博士が「良い睡眠の効用」を力説していますので、以下紹介させえ頂きます。

睡眠の取り方が仕事のパフォーマンスを左右する

若い頃は、睡眠を削って仕事をすることもあっていい。ただ、年を重ねたら、やはり睡眠の取り方が仕事のパフォーマンスを左右してきます。睡眠が足りないと、脳の栄養となるブドウ糖の代謝が落ち、記憶を司る海馬や判断に係わる前頭葉の働きが低下します。慢性的な睡眠不足の場合は勿論、一晩寝なかっただけでも海馬や前頭葉に悪影響が出るのです。また、前頭葉の働きが鈍れば、脳のワーキングメモリーまでダメージを受けます。ワーキングメモリーとは、「ちょっとの間だけ覚えておく」記憶のことで、海馬が司る短期記憶とは異なり、幾つもの情報処理を同時に行えるのが特徴で、プレゼンの資料を作りながら、取引先に連絡を入れる等、幾つもの業務を段取りよくこなす為のこの機能が鈍ってくる。
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ストレス、運動不足、飲酒が三大要因

睡眠不足の三大要因は、ストレス、運動不足、飲酒です。質の良い睡眠を取るには、睡眠時の心地よい環境だけでなく、日中の過ごし方も同じくらい大切です。朝の光を浴びておくと、夜になって入眠を促すメラトニンの生成が増えて、寝付きが良くなります。１日１５分程度のウォーキング等適度な運動で、幸せホルモンと呼ばれるセロトニンやドーパミン等の働きが強まり、不安が和らぎ、やる気も出てきます。趣味を持っている人は、趣味に没頭して巧くリフレッシュし、ストレスを解消しています。

睡眠は貯蓄できない　規則正しくリズムを付けた生活が良い睡眠を産む

一時的な短期記憶を長期記憶に移し替える処理も睡眠中に行われます。数学的なひらめきが必要なパズルを解かせる実験では、朝に問題を見せて考えたグループや夜に問題を見せ徹夜で考えたグループよりも、夜に問題を見せて睡眠を取ったグループが最も優秀な成績を出したと報告されています。また、レム睡眠（浅い眠りで身体は深く眠っているのに、脳が活発に動いている状態）には、不快な記憶を和らげる効果があり、マイナスの感情を薄れさせます。嫌なことを忘れるには、ヤケ酒よりも寝てしまう方が、よっぽどストレス解消になるのです。休日に寝だめをするという人がいますが、睡眠は貯蓄できません。規則正しくリズムを付けた生活が良い睡眠を産み出すのです。


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