令和6年度税制改正大綱 賃上げ促進税制の改正 <浦安市川の中小企業支援コラム>
四年前、日経「私の履歴書」で野太く凄みある筆で読者を魅了した大和ハウス工業(株)樋口会長が、創業者を知らない多くの社員やグループ企業のために、樋口会長が経営の師と仰ぐ創業者・石橋信夫(オーナー)の創業者魂を伝えんと、その生き様を赤裸々に語っています(日経トップリーダー3月号他より)。以下要約抜粋の上、紹介させて頂きます。
判断基準は「何をすれば世の中の役に立ち喜んでもらえるか」
大和ハウスの企業理念の一番目は「事業を通じて人を育てること」。また、判断基準は「何をすれば儲かるかではなく、何をすれば世の中の役に立ち喜んでもらえるか」。いずれも石橋オーナーの教えです。そういう基本精神を全部残してくれている。精神的な核が出来て方向性さえ合っていたら、雪玉と一緒で、動くたびに大きくなって行くもんだが、今、オーナーを直接知らない社員が増え、M&A等でグループ会社は166社に拡大し、なおさら、創業者精神を伝えて行く必要があります。
創意、誠意、熱意の三意が重要
オーナーのやり方は、甘やかす優しさではなく、本当の意味での優しさ。慈愛というかな、それが根底にある育て方でした。半身不随の事故や中尉として1千人の部下を支えてのシベリヤ抑留を乗り越えた方で、仕事への責任感はものすごい人でしたから、黙っていても威圧感があったし、自分にも部下にも厳しかった。社員の成長を思って、「創意、誠意、熱意の三意が重要」、「ここぞと言うときは、踏み切り、割り切り、思い切りが肝心」と叱咤激励されたが、その真意が理解出来ず、辞める人も多かったですよ。私は、「いつか独立して事業家になりたい」と思っていたので貪欲にトップとしての在り方を吸収しようと、厳しくても逃げず何でも受け止めましたが、オーナーに接すれば接するほど尊敬の念が生まれました。何十万人も人に会って来たけれど、オーナーを超える人に出会ったことはありません。
人を間違えたら会社を潰す
(オーナーは一旦長男を後継社長に据えたが外す決断をされ、樋口氏を社長に据えたことについて)
断腸の思いやったに違いない。子煩悩な人でしたから。理由を聞いて衝撃を受けました。「樋口君、会社はなあ、ここ(従業員3万人)まで来たら社会の公器や。社員の後ろには家族がおるやろ。取引先や協力会社もおるやろ。ものすごい人の生活がかかっている。だから、絶対に会社を潰してはならんのや」と。決断した後「樋口君、ワシは息子のことが心配で心配で、夜も眠れんのや」と繰り返していました。それでも意思は曲げなかった。企業は人なり。人を間違えたら会社を潰します。若くても見所があれば登用する。年齢、学歴も不問。やれる人にやってもらいます。
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