令和6年度税制改正大綱 賃上げ促進税制の改正 <浦安市川の中小企業支援コラム>
富士フィルムホールディングス㈱・古森会長は、コア事業だった写真フィルムの大幅縮小という「本業消失」の危機に直面し、構造改革を断行、見事、成長軌道に導きました。日経ビジネス6月号は、その「経営の神髄」を取り上げていますが、他のネット情報併せ、以下要約抜粋して紹介させて頂きます。
デジタル化の大きな波が来ることを予感した
1980年頃には既に、写真フィルムの領域でデジタル技術が出現し始めていた。これからデジタル化の大きな波が来るぞと、当時、皆感じていたはずだ。しかし、どのくらいのスピードで、どこまでフィルムが代替されるかはわからなかった。2000年に社長就任後、市場は最初の2~3年で7~10%減、その後20~30%減とストーンと落ちた。それまで、写真フィルム関連事業は、全社の売り上げの6割、利益の3分の2を占めるコア事業だった。
本業の危機に直面した経営者がなすべきこと
本業の危機に直面している経営者は、まず何が起きているか勇気を持って直視することだ。そして、これからどうなるかを構想する。その際には必ず数字で考えないといけない。シミュレーションして、会社が成り立たないということであれば、優先順位を決めて改革を断行する。決断した後は、選んだ道を全力で成功に結びつけなければいけない。決めたことに全身全霊を傾けて行く。悲観的になって良いことは一つもない。どんなに厳しい状況に置かれても、「自分にできないはずはない。必ず乗り越えられる」と思って立ち向かえば、光明は見えてくる。困難に立ち向かっていき、前向きにやっていこうという気持ち。これが伴わなければ、知識がいくらあっても無理だ。よほどの天才でない限り、人間の持つ力はさほど変わらない。「これは解けそうもない」「これはできそうもない」。そう思ったときに、逆に何とか乗り越えようと考え抜く。私はそれが人生における「努力の真の意味」だと考えている。
野生の勘を取り戻せ!
近年、日本社会全体から機敏な決断が失われつつあると云う印象を持っている。状況の変化を捉え、瞬時に判断して動くための自然の感覚、野生の勘とも言うべきものが失われているのではないか。与えられた問題の解決方法を暗記するという「受験技術」しか教えない教育の弊害もあるだろう。本来、日本人は鋭敏な感性を持っていた。それは日本の風土が不安定なことと無縁ではないだろう。地震もあれば台風もある。西洋社会のように100年前に建てられた古い家に住むことなどほとんどない。春夏秋冬、変化が厳しい自然にさらされ、時に天災に破壊され、それでも生活を営んでいくために、変化の兆しを捉える感性が自ずと磨かれてきた。人間の五体全部に宿る感覚と知恵こそが、人間の行動すべてにおいて、極めて重要なのである。
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