住宅業界のわかりにくい常識その七~性能評価のしっかりした基準がない~
~契約した会社と建てる人が別々~
多くの場合、下請けの職人さんが建てています!
★分業化によって外注が一般的に★
知り合いに大工さんでもいない限り、建築を頼むのは住宅会社ですよね。
ところが、実際に現場で作業しているのは、多くの場合、契約をした住宅会社の人ではありません。
では、実際に家を建てている人は誰だと思いますか?
答えは、住宅会社から坪単価いくらなどで仕事を請け負っている下請けの職人さんたちなんですね。
「お金を支払う会社の人が建てるべきでは…」
と感じる方もいらっしゃると思います。
でも、外注は仕方ない、という面もあるんです。
その理由は色々ありますが、一番大きいのは建築業界での分業化が進んだ、ということでしょう。
昔だったら、大工の棟梁が現場監督、設計士、職人などの役割をこなしていて
工事全体を仕切っていました。
でも今は、現場監督は元請け会社の建築士、設計は設計事務所、
木造住宅の骨組みを作るのが大工さん、というように役割分担するようになったんです。
住宅会社がこうした人たち全てを抱えるとなると、相当な人件費が必要になるので
中小企業ではまずムリ。
ある程度大きな会社でも、この不況の世の中毎月の給料を支払うための定期的な
仕事はとても見込めず、やはり全員を抱えるのは難しくなっています。
★手が空いてしまう人がいるという事情も★
また、各専門分野で作業時間が異なる、という事情もあります。
ちょっと難しいので、具体例をあげてみましょう。
たとえば、1軒の家を建てるのに大工さんは50日かかりますが、屋根の瓦を敷く職人さんは
3日で終わってしまう、とします。
そうすると、次の家を建てる作業に入るまで、屋根瓦を敷く職人さんは大工さんの
作業が終わるまでの47日間、手が空いてしまって勿体無い!というわけです。
そのためアウトソーシングするのが一般的なのですが、中には大工さんを
社員として抱えている会社もあるんです。
↓過去のコラムはこちらから
住宅業界のわかりにくい常識その三
住宅業界のわかりにくい常識その二
住宅業界のわかりにくい常識その一
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