古本屋の3代目が始めた、ゴミを減らすことを最大の目的としたリサイクルショップ（2/3）

空き家の問題や断捨離、まるごとおまかせできます

　人口減少に伴い、全国的に課題として挙げられている空き家問題。いろいろな理由で処分できずに困惑している状況が多くなっています。遺品整理から生前整理、引越し、閉店や移転まで、トータルにサポートしている成田さんは「多額の費用がかかることですから、処分することができずに困っている方は本当に多いんです。残念ながら閉店物件も増える傾向にあります。そんな時だからこそ、私たちのノウハウを役に立てて欲しいと思っています」片付けたい、処分したい場所や物の状況を確認し、適切な方法を提案します。片付け後の不動産問題もまた付き物ですが「不動産の管理、処分ももちろん請け負っています。トータルサポートが私の信条なので」と、頼もしい限りです。

　また、生活スタイルの変化や引越しなどをきっかけに「断捨離したい」という方も増えてきました。「不用品と一口に言われますが、物であふれている家や店舗ほどやりがいがありますね。廃棄物とされてしまうたくさんの物を助けるのも私たちの仕事なんです」。使いかけの洗剤はもちろん、中古の羽毛布団や使用済みのバスタオル、通常であればリサイクル料金が発生する電化製品、つい増えてしまいがちな備蓄用と思って購入した食品まで、さまざまな商品の買い取り、回収をしてくれます。「ここまでできるのも協力してくれる会社や事業者さんが多数あるからで、それぞれのバランスが保たれています。自立支援業者からの人材派遣もお願いしているのですが、継続して働いてくれるので本当に助かっています」ここにも成田さんの社会貢献への姿勢が表れています。

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