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マイ・ホーム【不動産オーナー様向けブログ】Vol.7 所有物件を管理できなくなったらどうなる?(4)

橋場祐太

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テーマ:相続

磯野家の事例 ~波平さんが事前に行った手続きとは~ 


おさらい

さて、前回は、波平さんが自分にもしものことがあったときのために、事前に管理会社と手続きをしていたところまでお話をしました。今回は、その手続の具体的な内容をお伝えいたします。

●「自分に何かあったらマスオさん任せる」と伝える

①簡単だけど大変なこと 

 波平さんは管理会社に「自分にもしものことがあったときにはマスオさんに管理を頼みたい」これを伝えていたんですね。

 一見すると「え!?そんなこと」と思われた方もいらっしゃると思いますが、これがとでも重要なんです。名義が波平さんである以上、管理会社は、原則は波平さん以外の方の指示を受けることができないのです。ただ、実際はご親族の方が管理をすることとなりますが、これは、親族間の揉め事の原因となることがあります。

②その判断は誰がしたの?~親族間でのトラブル~

 波平さん以外の方が指示をする場合、ご家族(相続人となりうる方々)で同意が取れているかどうかも確認しなければなりません。亡くなったあと、管理方法について納得がいかない相続人の方とトラブルになってしまうおそれがあるのです。

 波平さんから管理権限を誰かに移転させる場合には、その旨の書面を作成しますので、他の相続人の方も、波平さんの希望をしっかりと確認することができるんです。

●振込先口座の変更



 次に、マスオさんは、波平さんがご存命のうちに、振込先を変更する必要はあったのでしょうか。これまで、マイホームをお読みいただいた方はもうおわかりですよね。

 口座は名義人が亡くなってしまうと凍結されてしまいますので、送金も引出しもすることができなくなってしまうんです。

 そうすると、建物のメンテナンス費用が用意できず、入居率が下がってしまうおそれがあるんです。これを防ぐためにマスオさんは振込先口座の変更をしたんですね。



●ご家族とのコミュニケーション




 もし、自分になにかあったとき、ご家族の方にはできるだけ、不安な思いをさせたくないですよね。そのためには、普段から、ご自分の財産のお話をすることはもやは必須となってきています。

 自分になにかあったとき、家族の生活、自分の入院費・・これらをきちんと確保するには、事前に準備をしておくしかありません。そして、事前の準備は、ご家族と相談の上で進めることが一番です。

※この記事は2018年10月に書いたものです

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橋場祐太
専門家

橋場祐太(不動産コンサルタント)

有限会社橋場不動産

LINEでの相談や360度動画での内見などオンライン上のサービスで、来店不要の物件探しをサポート。行政書士として、不動産相続や家族信託、空き家問題などにも専門性を発揮。

橋場祐太プロは青森放送が厳正なる審査をした登録専門家です

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