1人1台のタブレットは、教育のDXに貢献しているのか?
さてみなさん、給食の時間、先生は勤務時間でしょうか。休憩時間でしょうか。ご存知ですか?
給食の時間、先生は勤務時間
「子どもたちが給食を食べている間は、先生も休んでいる」と思われがちですが、現場の先生たちにとって昼休みは「一息つける時間」とは程遠いのが現実です。
教室では給食の指導や片付け、アレルギー対応、体調不良の児童のケア。職員室に戻れば、保護者からの欠席連絡の電話、午後の授業準備、配布物の印刷…。そして最近は、ICT関連の相談やトラブル対応も昼に集中しがちです。
「タブレットがつかない」「Teamsに入れない」「プリントが印刷できない」など、子どもたちが職員室に駆け込んでくるのは決まってこの時間帯。ICT支援員がいれば対応できますが、常駐ではない学校も多く、その負担はすべて先生が背負っています。
本来、ICTは教員の働き方を支えるために導入されたものです。しかし、整備不足やサポート体制の不在によって、“便利なはずの道具”が、かえって先生の負担を増やす存在になっている場面も少なくありません。
さらに深刻なのは、そもそも教員に「休憩時間」が制度として保障されていないことです。他の職種であれば法律で定められた休憩が確保されていますが、学校現場ではそれが機能していないことが常態化しています。
先生方の休憩時間は授業が終わった15時過ぎに45分間設定されていることが多いです。
ただ、この時間、休憩している先生を残念ながらおみかけしません。そういう働き方になってしまっているのです。
先生が「忙しい」のは個人の問題ではなく、制度と運用の問題です。そして、ICT環境が不十分なままでは、せっかくのデジタル化も「業務の上乗せ」にしかなりません。
「昼くらい先生もゆっくりしているでしょ」という認識は、実態とはかけ離れています。子どもたちにより良い教育を届けるには、まず先生自身が安心して働ける環境を整えることが必要です。休憩すら取れない職場で、創造的な授業は生まれません。
これをご覧くださっている皆さんが、先生の働く環境を少しでもご理解いただき、エールを送る存在になってくださったらいいなと思っています。
私たちハイパーブレインは、先生のご負担を少しでも取り除き、子どもたちに向き合っていただけるよう仕事しています。



