忙しいイメージのある先生は、今も忙しいのか?
刺激的な見出しの「やめることリスト」が6月13日に公開されました。
いったいどんなものなのか見てみましょう。
教育DXロードマップ
https://www.digital.go.jp/news/511df327-5ba3-456e-a5cd-2ebeddd8c960
このページにある
https://www.digital.go.jp/assets/contents/node/information/field_ref_resources/511df327-5ba3-456e-a5cd-2ebeddd8c960/29c4e154/20250613_edu-dx-full.pdf
この資料の17ページに掲載されています。
「12のやめることリスト(デジタルに変えること)」
早速見てみましょう。
- 電話等による児童生徒の欠席連絡等の受付
- 紙での保護者への調査・アンケート
- 紙での各種調査票等の学校から保護者への配布・保護者から学校への回収
- 紙での教職員への調査・アンケート
- 新入学児童生徒の名簿情報の校務支援システムへの不必要な手入力
- 電話や書面による保護者との日程調整
- 職員会議等資料の紙での共有
- 紙での児童生徒への調査・アンケート
- 学校から保護者へ発信するお便り等の紙での配布
- 教職員が作成した教材等の各自での保存
- 学校徴収金の現金徴収
- 紙での学校内外の行事日程や特別教室等に係る利用予約等の管理
※なお、デジタル機器を有しない家庭への対応など、地域や学校の実情を踏まえ柔軟な対応を進めることが重要 という記載があります。
これを読んでくださっている保護者の皆さん、見てみていかがですか?
2のアンケートをぱぱっとスマホで回答できるとか、私はとてもありがたいです。紙だと忘れる(私も子どもも)ことがあり、学校にご迷惑をおかけして良心を痛めるのがなくなるかと思うととてもいいです。
また、9のおたよりなどは、会社の休憩時間に見られたりできるのもうれしいですね。必要事項を気付いたときにぱっと確認できることはとてもありがたいことです。通勤の途中で「そういえばお弁当の日いつだっけ……」も、デジタルで共有されていれば場所を問わず確認できます。
あと、11の現金徴収をやめる、もほんとにありがたい。既に学級費等は口座引き落としができますが、例えば彫刻刀や裁縫セットのために現金を持たせるのは正直心配で大変です。(これは業者の皆さんに頑張ってもらいたいことです。なんとかペイで支払えるようにしてもらいたい是非とも)
翻って、心配だ~~、と思われることもあるでしょう。
特に欠席連絡の受付については、「子どもが勝手にやってしまう」ことについての心配や不安の声をよく聞きます。
ただ、全国ではすでに半数近く「完全にデジタル化」が進んでいます。
デジタル庁 校務DXの取組に関するダッシュボード https://www.digital.go.jp/resources/govdashboard/school-affairs-dx(2025年6月17日閲覧)
愛知県は51%、半分がデジタルで欠席連絡ができる状況であるということですね。
私はデジタルで連絡ができるのは本当にありがたいです。決まった時間に電話をすることは、通勤途中であったり、会議中であったり、電話中であったりとなかなか時間を取るのが難しい状況も多かったので、この取り組みは進めてほしいと考えます。
細かく見ていくと、「こんなこと」や「これがまだなの?」と思われることがあるかもしれません。
ですが、何かを「やめる」ことはとても難しいことです。だってやったほうがいいことしかやってないはずですから。
学校が変わるために、地域や保護者の立場として、「いいぞもっとやれ」と応援するためにも、このリストは活用できるのではないかなと考えます。
先生方にもっともっと子どもたちを見る時間を作ってほしい、そのためには負担を減らす必要がある、そういうことをご理解いただければと思って私は日々仕事しています。



