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加藤武範プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

高齢者 介護 階段

加藤武範

加藤武範

テーマ:高齢者 介護 問題

介護保険の認定は要支援2で、独居しているお母さんの面倒をみている娘さんからのご相談です。

約1年前に右大腿骨(足の付け根)を骨折して、半年近く入院生活を送り、在宅復帰できた方です。歩行に不安定な面はありますが、週2回、デイサービスでお風呂に入り、訪問リハビリも利用し、近所の友人に買物に連れて行ってもらいながら、なんとか一人暮らしが成り立っています。

もともと2階がご本人の居室でしたが、退院を機に「階段が急なので、2階への昇降はやめましょう」という約束を退院後のサービス担当者会議(在宅生活を支えるための介護関係者の話し合い)で決まったのですが、半年経過して、とうとう、本人が2階まで階段で上がってしまい、娘さんが「階段は駄目」と説得しても本人が納得しなくて困っている…という相談でした。2階に上がれない様に柵(ベビー用)をしていたのですが、娘さんが訪問した時に、うっかり柵の鍵をかけ忘れたのがきっかけです。
「自分は、もう階段を上り下りできるのに、なぜ禁止されている!」と、お母さんは激高されているそうです。

階段

ケママネとして、以下のようにアドバイスさせてもらいました。
「ご家族の価値観の問題です。我々、専門職はリスク回避する事を提案しますが、本人にとって望ましい生活にはなり得ません。ご本人の強い希望で階段を使用して、仮に転落したとしても…運命…とする考え方もあります。実際、本人のやりたいようにさせます!という家族さんも結構いらっしゃいますよ。本人さんと娘さんでよく話し合ってください…正解は正直分かりません」

娘さんの「また転んで骨折したら…」という気持ちも分かります。お母さんの「何十年と過ごしてきた自分の家で自由に生活できない!!!」という憤りもよく理解できます。

ケアマネジャーだからと言って、なんでも白黒つける必要はありません。価値観って、いろいろありますよね…

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加藤武範
専門家

加藤武範(ケアマネジャー)

合同会社福寿想

リハビリ病院で医療ソーシャルワーカーをしていた経験から、地域のネットワークとも連携。従来の福祉的な視点に捕らわれない柔軟な発想で、介護を必要としている方やその家族にとって本当に必要な介護を提案します。

加藤武範プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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