今日は大阪の社会福祉法人さんでした。夜は愛知に戻って、デイサービスの研修講師です!
「ともに生きることば」感想メモ(その3)
※著者の金子さんが博士論文執筆に向けて
『ともに生きることば』の1つ1つの言葉に対する
感想を集めている、とのことなので、
下書き的に「感想メモ」を書いていきます。
3.ぬくもりとこだわり
ずっと居たくなる空間をつくる
整理・整頓・清潔・清掃が重要であることは
言うまでもないが、
生活の場である介護においては、
病院とは異なると考えます。
慣れ親しんできた暮らし方が継続できるような空間、
しつらえが重要だと思います。
本文にもありましたが、木のぬくもり、
手触り、窓から自然の光や風が入るように、
食器も手触りや口当たりがいいものを使う。
五感で心地よいと感じられるものに
囲まれて暮らすのは気持ちのよいものですものね。
「ずっと居たくなる」という言葉が
冒頭にありましたが、
私は「長居できる場所」という言葉が好きです。
利用者さんにとっても、ご家族にとっても、
そして、地域の人にとっても。
また、それは、本質的には、
職員にとっても居心地よい場所だろうと思います。
私のいたグループホームでは、職員さんが
「ここにいると私の方が癒される。
仕事時間が終わっても、まだいたいと思える」
と言っていたのが印象的でした。
あとは、デイのような事業所では、
みんなで過ごすことが多いものですが、
ちょっと一人で過ごしたり、
落ち着ける空間もあるといいなあ、と思います。
また、外が見えること、
ちょっと外気を感じられることも
大切なポイントであるように思います。
最後に居室にも触れておきたいと思いました。
居室は完全に個のスペースなので、
可能な限り自宅と同じようにしつらえたいと思います。
私物をいっぱい持ち込んでほしいと思います。
利用者のことを深く知ることにもつながり、
普段の会話や関係性も変わってくるのではないかと思います。