今日は大阪の社会福祉法人さんでした。夜は愛知に戻って、デイサービスの研修講師です!
今日は社会福祉法人寿宝会様の設立20周年記念講演会でお話してきました。
何と高口さんとご一緒です!
前半が僕で
「その人らしい生活を取り戻す支援~ご利用者、ご家族、
介護サービスが協働する介護を考える~」で、
寿宝会様の事例報告2件をはさんで、
後半が高口さんの
「その人らしい生活を見届ける看取りケア~親の逝き方、
子の生き方~」でした。
僕としては、後半の事例報告や高口さんのお話で
エピソードがいっぱい出てくるだろうなあ、と思い、
また、一般の方も多く来られるとお聞きしていたので、
その人らしい生活を支援するケアの前提としての、
高齢者やご家族の状況、そして、介護サービス側の状況
などを最初お話しました。これまで色々集めてきたデータや、
アンケート&インタビューの内容を元に、現況をお示ししました。
その後、その人らしい生活の支援の基盤となる
「生活歴・生活習慣」の把握についてご紹介して、
その際の家族の役割(家族にしかできない役割)をお話しました。
「生活歴・生活習慣」が分かってくると、
地域とのつながりも見えてきますし、
また目標やニーズが明確になることで、
多職種における共通目標も立てやすくなる、
という若干ケアマネ寄りのお話もさせて頂きました。
最後に、介護という仕事について、
改めて整理をさせて頂きました。
介護の専門性といっても、
なかなか一言で表現しづらいことも多いので・・・。
整理といっても、介護の仕事を表現するにふさわしい
と思った言葉を並べただけではありますが、
何か心に残るものがあれば、と思いました。
次に、寿宝会様のデイサービスとグループホームの
実践報告がありましたが、とても充実していて、
なるほど!と勉強になることが多かったです。
デイの方では、口から食べる支援ということで、
口腔ケアの工夫、畑仕事、カラオケ大会とその準備、
生地から作るピザイベントなど、
ものすごく珍しいような派手さはないものの、
堅実で地道にすごい取り組みを重ねていることがよく分かりました。
これはすごいことだと思いました。
グループホームの方では、看取り期の方が長野の故郷に帰る、
というエピソードで、3時間以上の移動の際の工夫、
移動中の利用者さんの表情の変化の報告、
故郷では知人含め15名以上の出迎えがあったこと、
好物のおはぎ、などのお話が紹介されました。
「もう一度帰りたい」という希望もあったそうですが、
その数日後にお亡くなりになったとのこと。
ご葬儀は、施設がある土地と、故郷の長野で行われたそうです。
この取り組み、簡単そうで、なかなかできないものと思います!
そして、いよいよ、メイン(と勝手に位置付けましたが・・・)の高口さん。
導入と3つのエピソードをお話頂きました。
改めてハッとした言葉をいくつかご紹介すると・・・
(※抜粋のため、ニュアンスが異なっていたらごめんなさい)
・老衰について、死ぬというよりは生き抜く。
・親の逝き方を子が決める。内容ではなく、
子供が一生懸命考えたことに意味がある。
・救急車、あんただったら呼ぶか?
と聞かれるくらいのスタッフになりたいもの
・誰と出会ってきたかという深い経緯(いきさつ)、
現実を見るという大いなる諦め、この2つをあわせて生活歴という
・施設に入れる際、親を捨てたんだ、ではなく、
「選んだんだ」と思ってもらいたい
・身体拘束について、縛らないケアが良い介護なのではなく、
縛らないことを通して大切なものを見つける。
人の手と目で見守る、ということ。
・毎年毎年のお花見、繰り返されるようにやるが、
人生最期のお花見になるかも。これを仕事をしていることを学ぶ。
おそらくこれだけでは伝わらないでしょうし、
伝えきれないですが、さすが高口さんだなあ、と唸らされました!
今月はあと2回、高口さんとご一緒させて頂きます。
厄年の最後の1か月。何事もなく終われますように・・・(笑)。
今日の1日はとてもよい1日となりました。
寿宝会の皆様にも感謝です!(^^)/