今朝がた見た、不思議な夢の話(2018.7.15)

榊原宏昌

榊原宏昌

テーマ:日々の仕事から


今朝がた見た、不思議な夢の話

普段はほとんど夢を見ないのですが・・・
何とも不思議で感動的な夢でした。

ひょんなことから、認知症の方専門のデイサービスをやることになって・・・
しかも、イオンのようなショッピングセンター内で、という条件で。
(僕の地元想定だったのでア〇タのイメージでしたが)

開設前には、そのショッピングセンターの店長さんとは綿密な打ち合わせをして、
事業のコンセプトや、特に最初は色々ご迷惑をおかけするかもしれないことなど、
話しあいを重ねてのスタート。

そして、デイサービス初日。
利用者さんは何と、僕がこれまでグループホーム等で出会った方ばかり。
〇〇子さん、〇子さん、〇子さん、〇〇〇さん、など(!!!)。
僕にとってはオールスター(笑)。

デイサービス初日、少し目を離したすき(?)に・・・
利用者さんたちはフードコートに行っていて、
(勝手に)担々麺を食べていました(笑)。
(※イメージはス〇キヤ、なんですが・・・東海地区の人にしか分からないかも)
〇〇子さんは「これ、ちょっと辛いわね」とペッペッと吐き出しながらも笑っていました。
みんな、麺のお椀も持って、食べていて、
〇子さんは、重度の利用者さんに「あんたも食べなさい」と、介助をしていました。

担々麺だけでもびっくり、でしたが・・・
今度、目を離したすきに(※よく目を離す、と思われるでしょうが、あくまで夢のお話です)、
何と、お風呂やトイレのショールームで、
(これまた勝手に)お風呂に入っていたのです。
「これはいい湯だ!」と利用者さんそろって湯舟につかっていました(笑)。

すると(!!!)
どこからともなく、看護師さんが2人飛んできて(※ショッピングセンターの保健室?)、
「あなたたち!!!何をやってるんですか!!!!!!」と一喝。
僕やデイのスタッフが怒られるのはまあよいとして、
利用者さんもこっぴどく叱られて、これまでの笑顔は全て消え去り、
泣き出す利用者さんも。

10分くらい遅れて、店長さんも駆けとつけてくれました。
僕から事情をお話すると「そうなんですね」と理解され、
看護師さんたちをなだめてくれました。
それを横目で見ながら、僕やデイスタッフは、泣いている利用者さんたちをなだめていました。

僕は店長さんと看護師さんに言いました。
「初日から、大変なご迷惑をおかけしてすみませんでした。
ただ、こんなにも活き活きしている利用者さんの顔を見るのは初めてで・・・。
利用者さんだけでショッピングセンターを歩き回って、担々麺を食べて、
辛いねと言って吐き出して、
そして、お風呂まで見つけて、みんなで入って・・・。
ショッピングセンターの皆さんから見たら非常識と思われるでしょうし、
この状況を喜んでしまう僕らに対しては不謹慎と思うでしょうが・・・。
正直に言って、こういう利用者さんの姿を見て、まず驚きましたが、
その生きる力というかたくましさ、人が本来持っている力を目の当たりにして、
感動しているんです。
どうか、このことはご理解頂けると嬉しいです」

湯舟につかる利用者さんを見ながら、
店長さん「なるほど、これまで色々お話されてきたコンセプトが、ようやく分かりました」
看護師さん「先ほどはいきなり怒鳴りつけてしまって、ごめんなさいね」
(勝手に)お風呂に入る利用者さんたちと、僕やデイスタッフ、店長さん、看護師さん。
何とも言えないあたたかい雰囲気になりました。

その後、このショッピングセンター内のデイは街の名物に・・・。
利用者さんたちは毎日、想定外の行動を繰り返し、周囲を驚かせます。
ショッピングセンターには、保育室もペットショップもあるから、
子供や動物とのふれあいも日常、です。
次第に、街の住民の、高齢者や認知症、介護サービスに対する考え方が変わっていきました。
(終)

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榊原宏昌
専門家

榊原宏昌(経営コンサルタント)

天晴れ介護サービス総合教育研究所

介護職、ケアマネジャー、管理者・本部責任者として15年間介護現場の実務とマネジメントを担当。その経験を生かし、経営幹部、管理者、ケアマネジャー、介護職らに実践的で明快なコンセプトとノウハウを提供する。

榊原宏昌プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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