~ 士衛塾空手を通して、伝えたいこと 53 ~
士衛塾山梨の門下生に向けた、私からのメッセージを転載します。
2022年 5月号 士衛塾山梨ニュースより
この間感じたことなどを、こちらに書いています。ぜひ、皆さまご一読いただければ幸いです
■ こんぴら杯 ■
長くお付き合いのある香川県の極真中山道場の主催する「こんぴら杯」。2016年に出場して以来、久しぶりに出場してきました。今回は、ひとり旅でした。帰りは、寝台特急でゆったりしながら帰ってこようかと計画していましたが、希望する個室が空いてなく断念し、飛行機で往復しました。まだ「まん防」の解除間際でしたが、羽田空港は人でにぎわっていました。空港で時間があったので展望デッキで飛行機を見ていると、空手道四葉会の山田先生に発見されました(笑)なんという奇遇。先生も同じ飛行機で香川に向かうとのこと。おかげで寂しくなく行動を共にできました。
こんぴら杯は、何回も出場していたため、泊まるホテルも決まっていて、食べるうどんも決まっています。やはり「うどん県」。相変わらず、うどんは美味しい。今回は、いつものカレーうどんにご飯を追加して、うどんを食べ終わったらご飯を投入して最後まで美味しくいただきました。あとは生じょうゆ。醤油を垂らすだけの極めてシンプルなもの。これがたまらなく美味しい。これで千円しない。お財布に優しい。以前、タクシーの運転手さんと話をする中で、こんな人がいるとのこと「東京から午前便の飛行機で香川に着て、タクシーで美味しいうどん屋を2・3軒食べて、午後便で東京に帰る」。千円程度のうどんのために飛行機代とタクシー代をかけるなんて、なんて贅沢なんだ。時間・お金・心の余裕のある人しかできないことです。うらやましい。なかなかできないことだけれど、いつかできたらいいなと思っています。とりあえず寝台特急の旅はしてみたい。ちなみに高松空港には、うどんの「だし」が出てくる蛇口があります。無料で飲めます。
上の写真は、私のお気に入りの写真の中の一枚。2015年3月のもの。
こんぴら杯の試合が終わった後に金比羅山に登り、中腹の大門というところから下界を望み撮った写真。三人の女の子は、藤巻美琴(当時中3)、藤巻明日香(当時中2)、金丸優奈(当時小6)です。いまや明日香や美琴は社会人として、優奈は大学生として今でも最前線で頑張っています。この時の彼女たちに、この景色がどう映り、何を思っていたかは知る由もありませんが、撮影した私には、夕暮れ時の下界を望む彼女たちの後ろ姿に、未来へとつながる希望が見えていました。この子たちと、いつか同じところで同じように撮れることを私は夢見ています。ここは、とても思い出深い地です。
試合の成績は、準優勝だったため、連敗記録は6でストップできたものの、決勝で負けたため、また1からという、何とも微妙なものでした(笑)。
そして、いま士衛塾山梨のチラシ等で使用している「熊とシャケ」のキャラクターは、こんぴら杯の主催者の中山先生の奥様(も先生です)が作ってくれたものです。私が「熊」らしいです。そして、熊と言えばハチミツではなくて「シャケ」ですね。つまり「私」だそうです(笑)。
■ 東都大会 ■
なんと2010年以来の久しぶりの出場となった東都大会、一般部の橋本佳尚さんが大健闘で準優勝しました。初勝利で初入賞です。おめでとうございます!今回、初級で入賞したので、今後、上級へのステップアップを期待しています。将来が楽しみです。また、前田悠冴も積極的に大会に参加しています。一回戦勝利したものの二回戦で敗退してしまいました。今大会で良かったこと、悪かったことなど、次への課題が明確になったことは大きな収穫です。それを稽古でしっかりと克服していきましょう。家族の頑張りの結果が出てきています。こちらも今後が楽しみです。
東都大会に何年ぶりに出場したのだろうと、過去のブログを辿ってみたら記事がありました。イタリアでの試合を控え、1カ月半で約10キロの減量を行っていて、足の親指も骨折していたみたいです。そしてとても不吉な出だしだったという記事です。
【4月4日(日)、川崎市とどろきアリーナにおいて、日本国際空手協会 勇志会主催の「第21回東都空手道選手権大会」が開催されました。今回も、私と細田勇丞くん、藤巻英貴さんの3名で出場しましたが、初戦敗退でした。壁は厚いです。私の自宅に集合し、乗り合って行ったのですが、勇丞は富士吉田から私の家に来るまでにネコの轢かれた死体を4匹見たそうです。4月4日の4匹の死体ということで、何とも幸先の悪いスタートとなり、そんな呪いのせいか、良くない結果となりました。(そういう問題じゃないって!)私は、足の親指の骨折を悪化させなかっただけ良かったです。減量も上手く行き過ぎるほどで、現在81キロに満たない状態です。減量中の今回の試合は、スタミナやパワーがどれだけ落ちているかも確認したかったのですが、スタミナはそんなに落ちていなかったのですが、自分なりにパワーが落ちている事を実感しました。イタリア大会から続く3連戦に向けて、これから体力とパワーを上げていこうと思います。】
この後、イタリアで試合をして帰国して、そのままバスに乗り、翌日の全日本大会に出で優勝し、その4日後の全日本大会で準優勝という、なんて無茶なことをしていたのだと思いました。42歳の私です。そういえば、この2カ月前は、試合で肋骨を折られていました。前々月に書いた、50歳の西久保館長との試合でした。今の私の原点となる試合でした。
この東都大会でも、西久保館長にお声がけをいただき色々な話をさせていただきました。今大会、西久保館長は圧倒的に優勝でした。西久保館長62歳、私54歳。来年は同じカテゴリーでエントリーができます。未だ勝てる気がしませんが、ぜひ再挑戦してみたいです。
■ 極真館 全日本大会 ■
参加された皆様、お疲れ様でした。この大会に私たちにとって目指す大会であり、世界につながる大会です。私もずっと出続けている大会です。特に、今大会は、盧山館長から岡崎館長へと代替わりをする特別な大会で、演出も素晴らしいものでした。それに立ち会えたことは一生に一度あるかないかです。参加した皆様にとって、新たな思いと一歩か踏み出せるきっかけとなったことでしょう。
私自身は、今回優勝できたことにより、自分自身の目標だった3部門制覇を成し遂げることができました。2011年、43歳で41歳~45歳重量級の部。2016年、48歳で46歳~50歳重量級の部。そして2022年、54歳で、51歳~重量級の部でそれぞれ優勝できました。思い続けて、練習し続け、毎回出場(挑戦)し続ければ出来るものなのだと改めて実感しました。
また、コロナ前は、最初から最後まで全員会場にいて、みんなで応援していましたが、最近ではコロナの影響で、試合が入れ替え制となり、最初から最後まで会場に残って、先輩や先生の試合を見ることができません。しかし、今回は見ることができたのも、良かったと思います。自分たちの試合の前に来て、終わったらすぐ帰るのも楽で良いのですが、お世話になっている先輩や先生の試合や応援をしないのも如何なものかと思います。最近の〇部制というのは、コロナで仕方ないし、参加する側は楽だということは十分承知していますが、これで良いのだろうかという思いです。
先輩や先生も負ければ悔しくて泣きます。それを目の当たりにできたことは素晴らしい経験です。輝と椋仁が帆南先生が負けた際に「俺たちがカタキをとってくる」と言ったのがとても嬉しかったそうです。ありがとう。
■ 主催大会のJ-1朱鷺CUP ■
国際総本部主催の標記大会ですが、毎年行われる士衛塾最大の大会です。国内の他流はもとより、海外支部からも参戦してくる大会です。コロナの影響で、一昨年は中止、昨年は新潟県内の生徒のみで開催しました。今年は海外を除き、国内の他流も含めた参加者で開催されます。主催大会ですので、山梨からも多くの参加者を募ります。マイクロバス等を仕立てて参加いたします。大会が7月18日(月・祝)ですので、7月17日(日)の22時頃に山梨(オギノ国母店)を出発予定でいます。車中泊かつ、マイクロバスなのでどうしても密になってしまいますが、換気をしっかりとしながら感染対策を取りつつ運行いたします。宿泊を伴う合宿も同様ですが、親元から離れると子ども達は意外な一面を見せてくれるものです。もちろん、ご家族でマイカーでの参加も歓迎いたします。ぜひ、ご参加ください。
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