歯ブラシ嫌いの子に多い“やりがちなNG行動”｜獣医行動学に基づく正しいステップ
歯みがきが苦手なワンちゃんへの慣らしトレーニング｜獣医師が推奨するステップとコツ
なぜワンちゃんは歯みがきを嫌がるのか？
多くのワンちゃんが歯みがきを嫌がる理由は、「口周りを触られることへの不安」や「過去の不快な経験」にあります。
獣医行動学の研究（University of Pennsylvania School of Veterinary Medicine, 2020）によると、ワンちゃんが歯みがきを嫌がる主な要因は以下の通りです。
- 初めての口腔接触に驚きや恐怖を感じる
- 過去に強く押さえられたなどの嫌な経験
- 歯ブラシや歯磨き粉の味・匂いに慣れていない
- 口腔疾患があり、痛みを感じている
これらを避けるためには、「徐々に慣らす」ことが最も効果的です。
アメリカ獣医歯科学会（AVDC）でも、“Positive Reinforcement Desensitization”（肯定的強化による段階的慣らし法）が推奨されています。
ステップで進める歯みがき慣らしトレーニング
ステップ1：口周りを触ることに慣らす
まずは歯ブラシを使わず、口のまわりをやさしく触る練習から始めましょう。
1日1〜2分、口角や頬をなでるように触り、終わったらおやつや遊びで褒めます。
これにより、「触られる＝楽しいこと」という学習が形成されます。
ステップ2：指で歯を触る練習
歯ブラシの前段階として、清潔な指先やガーゼで歯を軽くなでる練習をします。
口の中に異物が入る感覚に慣れることが目的です。
痛みがある場合は無理せず、獣医師のチェックを受けましょう。
ステップ3：歯ブラシに慣らす
弊社の「犬口ケア ゆび歯ぶらし」など、指に装着できるタイプから始めるのがおすすめです。
- 指の延長として自然に磨ける
- 歯を触る感覚でできる
- 歯みがき初心者や小型犬にも最適
歯ブラシを口に入れただけで褒める、数秒磨いたらご褒美を与える。といった形で、段階的に進めます。
ステップ4：時間と範囲を広げる
数日にわたって慣らし、前歯 → 奥歯 → 犬歯の順で少しずつ範囲を広げます。
一度にすべて磨こうとせず、1日1か所で十分です。
慣れるほど、ワンちゃんはリラックスした状態で口を開けてくれるようになります。
慣らしを成功させる3つのコツ
- 短時間で切り上げ、「楽しく終える」ことを意識する
- 磨いた後に愛犬の好きな遊びやおやつを与える
- 無理に押さえつけない（恐怖記憶を避ける）
歯みがきの後に“その子の好きなこと”をすることで、ポジティブな学習が強化され、歯みがきを受け入れやすくなります。
マインドアップ製品でスムーズにステップアップ
初心者：犬口ケア ゆび歯ぶらし
指先で感覚をつかみながらやさしく磨けます。小型犬・歯みがき未経験犬に最適。
犬口ケア ゆび歯ぶらし
中級者：犬口ケア 歯ブラシ スモールヘッドソフト
ブラシ毛がやわらかいので、歯周病で歯ぐきが弱っている愛犬の歯や歯ぐきのブラッシングに最適です。
ワンちゃんの口の形状を考慮し、ブラシ部は柄に対して15° 傾斜しているので操作性がよいです。
◎初めて歯ブラシを使用する方にも安心してご使用できます◎
犬口ケア 歯ブラシ スモールヘッドソフト
中級者：犬口ケア 歯ブラシ プチシリンダーヘッド
シリンダーヘッドは、歯みがきが苦手なワンちゃん、これから歯みがきを始めるワンちゃんに最適です。
ブラシヘッドが筒形なので角度を歯面に合わせなくても、毛先が必ず歯にあたるので、簡単に歯みがきができます。
毛の密度が高いので、毛細管現象でヨゴレがブラシ部に吸着します。
犬口ケア 歯ブラシ プチシリンダーヘッド
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マインドアップ公式サイト（犬口ケアシリーズ）
まとめ
歯みがきが苦手なワンちゃんにとって、最も大切なのは「無理をしないこと」と「楽しさを結びつけること」です。
世界中の獣医師が推奨するように、段階的に慣らしながら、やさしく前向きにケアを続けていきましょう。
