「ユニフォームを通して日本を元気にする」方々への心の健康をサポート
毎月11日はストレスマネジメントの日
毎月11日にストレスケアの実際についてお伝えする特集です。
メジャーリーグはプレイオフ真只中。
プロ野球はクライマックスシリーズが始まります。
野球ファンにとっては,楽しみな日々が続きますね。
ドジャーズ戦の解説で長谷川滋利氏が出演されていました。
長谷川滋利氏は,兵庫県加古川市出身の元メジャーリーガーです。
1997年,オリックスブルーウェーブからアナハイムエンジェルスへ移籍し,野茂投手,イチロー選手,大魔神佐々木や新庄現日ハム監督らと同じ時代に活躍したピッチャー。
シアトルマリナーズにも所属し,日本人最多記録となる通算517試合に登板した名投手です。
その長谷川投手
実は,エンジェルスに入団した当時からいちはやくメンタルトレーニングを取り入れたことでも有名です。
長谷川投手が活用していた呼吸法は,当時,NHKの番組でも紹介されました。
自律神経へアプローチできる方法
ストレス対処法として呼吸法を使う方は多いと思います。
みなさんは,なぜ呼吸法がメンタルを整えるために有効なのかご存知でしょうか?
仕事や試合,受験などで心臓がドキドキしたり,手汗をかいたり,口が渇いたりすることはありませんか?
また,ストレスでお腹が痛くなることはありませんか?
こうした身体のストレス反応を生じさせる神経を自律神経と呼びますが,「自律」という言葉の通り,神経自身が勝手に動いている神経です。
自律神経失調症をご存知の方も多いと思います。
自律神経は,手足などを動かす神経(体性神経)のように,自分で意識して動かす神経ではありません。
心臓が体性神経のはたらきで動くのであれば大変です。
うっかり他のことを考えていたら,心臓が止まってしまいますからね。
しかし,自律神経による身体の反応だからこそ,ストレス対処に難しさがあるのです。
例えば,緊張して手に汗をかいた時にいくら自分で汗を止めようとしても,自律神経自身が汗を出しているので止めることはできません。
自律神経の中で,自分で意識してコントロールできる活動があります。
その代表が呼吸です。
呼吸は,普段意識しなくでも身体が勝手にしている自律神経の活動です。
しかし,呼吸は自分で意識して早めたり,ゆっくりさせたりすることもできる活動です。
自律神経系のストレス反応を整えるために呼吸法が用いられるのは,こうした呼吸の特徴があるからです。
神経のはたらきに詳しくなると,ストレス対処法の意味や理解が深まり,効果を得やすくなるでしょう。
日本ストレスマネジメント学会のHPには,ストレスマネジメントに役立つ3分~5分程度の短い動画集「ストマネマスターへの道」を配信しています。
メンタルヘスル対策やストレスマネジメント教育にご活用ください。