「雨漏検査技師」が雨漏りの原因を突き止める（2/3）

雨漏りの原因を徹底追究！HOUSE,Dr!山形

　「一言で『雨漏り』と言っても、その原因を突き止めるのは簡単なことではありません。多くの場合、板金と板金のつなぎ目に、目に見えないほどのすき間があり、そこから水が漏れるのですが、水は三次元的な動きをしながら流れていきます。『雨漏りを直してくれ』と言われても、どこから漏れているのか突き止められずに応急処置しかできない、というケースが、実は多いんです」。
　笹金さんが始めた新事業「HOUSE,Dr! （ハウスドクター）東北テクニカルセンター」は、全国雨漏検査協会の工法特許の雨漏り検査方法を用いて、原因を特定するというもの。山形県では初、東北でも数少ない雨漏検査技師の資格を取得しています。
雨漏り検査では、ヒアリングや現場調査、図面での考察などから雨漏りの原因箇所を絞り込みます。そして、その箇所に「特殊な水」をかけ、その水が漏水するかを確認します。
この「特殊な水」は、一見するとただの水ですが、特殊なライトをあてると青く見える「光る検査液」。これにより、水と検査液を区別し、原因を特定することで、本当の解決へと導きます。
「『天井からしたたり落ちる水滴や、壁伝いに染み出る水が、どこから漏れてきているものかわからない』というケースは、よくあると思います。何度も雨漏り修理をしたけれども改善せず、家自体を改築しないといけないのか―と困っていた方から相談を受け、調査をしたこともあります。その際は雨漏り箇所を特定したことで、ピンポイントのリフォームで済み、大変喜ばれました」。

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