ダイヤモンドの価値を下げないメンテナンス

小野修介

小野修介

テーマ:ダイヤモンドの基礎知識

メンテナンスの重要性

ダイヤモンドは世界一硬い宝石と言われており、大変割れにくい宝石です。

しかし、ダイヤモンドは「親油性」と云う油になじみやすい性質を持っています。化粧品やハンドクリームなど、油分を含んだものが触れると、ダイヤモンドに汚れが付着します。
そういった汚れからダイヤモンドを守るためにも、日々のお手入れや定期的なメンテナンスが不可欠です。
ここからはお手入れについて、見ていきましょう

ダイヤモンドのメンテナンス方法について

最も簡単なお手入れ方法は、メガネ拭きなどの柔らかい布でしっかりと拭くことです。ダイヤモンドを着用した後は、付着した汚れを拭き取ってからジュエリーボックスなどにしまうようにしましょう。

しかし、このような方法では全ての汚れを落とすことは難しいと言えます。そこで参考にしていただきたいのが、ご自宅でのホームクリーニングです。下記の物を準備して、ぜひ、お手入れをしてみてください。

【必要なもの】
・毛の柔らかい歯ブラシ
・洗面器など、ぬるま湯を入れるためのボウル
・ぬるま湯
・食器洗浄用の中性洗剤
・タオル
・メガネ拭きやセーム革などの柔らかい布

【お手入れの手順】
<1>洗面器などのボウルにぬるま湯と中性洗剤を入れ、中性洗剤を溶かすように混ぜます。

<2>洗面器などのボウルにダイヤモンドジュエリーをつけ置きます。軽い汚れであれば数分間で問題ありません。がんこな汚れの場合は、一晩程度つけ置くとよいでしょう。

<3>宝石・地金部分など、汚れが付着しているパーツを毛の柔らかい歯ブラシで磨きます。爪のあるダイヤモンドジュエリーの場合、爪部分は汚れがたまりやすいため、丁寧に磨いてください。ジュエリーの金具部分は優しくブラッシングし、傷付けないようにしましょう。

<4>ぬるま湯ですすぎましょう。ジュエリーに中性洗剤が残らないよう、丁寧にすすぐようにしましょう。

<5>すすいだら、メガネ拭きなどの柔らかい布で水分を拭き取り、しっかりと乾燥させるようにしましょう。

<6>最後にセーム革などの柔らかい布で磨き上げるとキレイになります。

注意点について

ダイヤモンドジュエリーを磨く上での注意点についてもお話しします。

<1>ここまでご紹介したホームクリーニング方法は、ダイヤモンド・プラチナ(白金)・ゴールド(金)に対するお手入れです。真珠・ターコイズ・オパールなど、その他の宝石のホームクリーニングとしては適しません。

<2>ダイヤモンドをとめている部分に緩みがある場合、宝石店へ相談するようにしましょう。自宅で作業を行うと、ダイヤモンドのパーツが取れてしまう可能性があります。

<3>ホームクリーニングは、洗面器などのボウルを使用し、その中で行うことをおすすめします。洗面所などで作業を行う際は、排水溝にダイヤモンドジュエリーを落とさないように注意しましょう。

<4>ダイヤモンドは油分だけではなく、火気にも弱い宝石です。そのため、取り扱う際には周囲に火気がない状態で作業をしましょう。


大切なダイヤモンドの輝きを保つためにも、適切なメンテナンスを行うことが大切です。また、ダイヤモンドジュエリーを購入する際は、アフターサービスがしっかりしている宝飾店で購入することをおすすめします。

ホームクリーニングでは限界があります。また、間違ったクリーニングは宝飾品にダメージを与え、取り返しがつかない場合もありますので、宝飾専門店にご相談くださいね。

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小野修介
専門家

小野修介(ジュエリーデザイナー)

宝石専門店 小野指環店

何十万個以上のバーチャル在庫を有し、完全オーダー制という独自の販売システム「オノスペシャル」を開発。リーズナブルでオリジナルなジュエリーを販売している。宝飾に関するあらゆることに相談に乗ってくれる。

小野修介プロは山形新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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