故郷の海で海洋散骨 お母さんの遺言 メモリアルクルージング
2月の山形県は週替わりで爆弾低気圧襲来!
「日本海中部で低気圧の異常発達」こういったニュースが連日流れていました。ふだんあまり聞き慣れない南岸低気圧といった天気用語もよく耳にするようになり、その影響からか中国地方では大雪警報が何度も発令されました。
そのような天候の為、昨年末から海洋散骨のご相談をお受けし契約も数件済んでおりましたが酒田の海は一向に出港出来そうな海洋状況にはならず、ご契約頂いております皆様には大変ご迷惑をお掛け致しておりました。
しかしながら、久しぶりに気圧の安定した朝を迎え(朝の数時間だけでしたが・・・)、海洋状況も波1mと風速6m/sと、なんとか出航可能な状況。代行散骨(ご依頼者様の乗船のない委託散骨)でもあり、この期を逃すといつになるのか気が気でなく、多少の波風もあり、気温は低く冷え込む中ではありましたが、どうにか船を出して、無事に海洋葬を執り行うことが出来ました。船上の風は突き刺すように冷たく、かじかんだ手ではありましたが海へ還る故人様の冥福を祈り、心をこめて合掌致しました。
この時期の海は風や潮流れが早く、献花用の花びらもあっという間に細く長くなり波間に消えていきます。
今回は代行散骨プランで、ご遺骨をお預かりしてから2週間ほど経過していました。ご依頼者様へはご依頼から時間が掛かってしまった事へのお詫びと、海洋散骨が無事に終了した事をご報告もさせて頂きました。何はともあれ、この日の朝の天気に感謝です。3月も県内外の2組の乗船予定で海洋散骨契約が予定されていますが、今から当日の洋上天気が大変気がかりです。
今年で3年目の海洋散骨事業、今日までに大きなトラブルも無く2年間本事業を行なうことが出来ました。本船をご利用、乗船等頂きました皆様のご理解とご協力に大変感謝申上げます。
年々ご利用者様、相談案件が増えていますが、本年も海の安全航行、最善のサービスを提供出来ますよう、船の一斉点検実施を計画しております。国土交通省よりの定期検査、修理調整箇所等の実績表の提出など細かな規定もあり今年も本格的なシーズン突入前に陸揚げして、機関部から外見の検査など隈無く行なう予定となっております。
処事情で手元供養、菩提寺など納骨予定が無いままに長い間、ご自宅でお骨を保管され、お悩みの方、何なりとご相談下さい。皆様へ最善の方法をご提案申し上げます。・・・こちらまで
遺品整理 実家整理 不要品処分 親の家 兄の家
年明けから親の家、空き家状態を解決すべく悩み抜いていた方から立て続けにご相談のお問い合わせがありました。
築年数は30年ほどでしょうか。実家の販売を不動産屋さんと先行して進めていたようで仮契約も終えたとの事、実家販売に向け動産品の処分を決意されてのご相談でした。
閑静な住宅街で手入れの行き届いた日本庭園があるお宅、立地条件から見ても土地単価でも結構な相場ではと想像も出来ます。屋内全室を拝見、大変綺麗でどこを見渡しましても本当に整理が行き届いております。つい最近まで生活されていた、そんな風にも見え大変驚きました。
聞けばお仕事お休みの折に隣県から駆けつけ、実家の管理とこの日の為に整理作業を進めていたとの事。親の収集していた趣味の物、古民芸品や骨董品、大型家具など整理対象品で買い入れ希望とのご依頼でした。
どれ一つ手にしてもホコリ一つ無い、本当にビックリです。空き家になって粗3年にもなるそうですがこれほど整理されたお宅にお呼び頂くのも初めてのことです。
ご依頼者様の性格や親が大事にしていた物を思うお気持ちがお話の中でもよく伝わってきます。2時間ほどの現場見積りとご相談で大方の買い取り品と金額の提示、その他動産処分整理金額をお伝えし、後日正式な書面で見積書を郵送することでお約束致しました。
今回のご依頼者のように遺品整理作業(一般廃棄物等処分作業)が無くても結構です。親の家、実家整理などに伴う骨董品、家具、家電など買い入れにも力を入れております。お見積り無料です!捨てる前に是非ご相談お待ち致して下ります。
ネグレクト セルフネグレクト ゴミ屋敷 孤独死 事故放任
「セルフネグレクト」 近頃頻繁に新聞やテレビで出てくる言葉です。ゴミ屋敷や孤独死、高齢者の一人暮らし。その方の色々な環境変化から親族が病院へ連れて行き診断すると、この様な聞き慣れない病名?病状を言われる事があります。一種の脳障害(鬱など)と言われておりますが、通常の生活を送るための最低限の自分の身の回りの事が出来ない、すべての意欲の低下のことを「セルフネグレクト(自己放棄)」と言います。
聞いた話でありますが、お盆休みで帰省したときは何も変わったことは無かったのに・・・。直近の一人暮らしの環境、数か月でゴミ屋敷と化した実家の惨状、親の変わりはてた姿を目の当たりにして驚き、気が動転して、その後はただ、涙、涙・・・。
ちなみに育児放棄や放置、無視など若い女性の子育て真っ最中の方の事件簿もたくさん報道されますが、これは「ネグレクト」と呼ばれる行為の一つで、育児放棄、育児怠慢、もしくは高齢者虐待や障害者虐待行為時などに表わす言葉としても使用されております。
育児鬱、育児ノイローゼなどとも言われテレビなどでもよく事件報道もされます。
孤独死、ゴミ屋敷などに繋がるセルフネグレクトと呼ばれる病状の方は、成人に必要とされる通常生活で最低限の生活活動、モラルの欠如し、なり振りかまわず一人勝手な行動を取る様になり生活意欲や能力を喪失して自分の身の回りや環境に気を使えない、入浴や最低限の食事も取らず、大変不衛生な環境に陥ること、独特の体臭を発っする場合もあり、自宅もいつの間にかゴミ屋敷状態、いつしか本人も体力や気力を失い最終的には餓死、孤独死という最期を迎えることとなります。
近年の近所付き合い、コミュニティーのあり方、全てがマニュアル化され、お節介は嫌われる場面が多くあります。チョットしたご近所問題で自分が動こうとすると家族から
「余計なことはしないでほしい」
「近所には民生委員も居るから、後で何か言われるから・・・」
などと小言を言われます。
一昔前の事を考えますとご近所、皆寄り添い助け合い、その時は嫌われながらも皆お節介行動は多くありました。本県でも今年に入りセルフネグレクトを起因とする孤独死や事件が相当数出ております。一人暮らしが圧倒的に多くあり、故郷に一人暮らしの親族や、一人暮らしの親を持つ方は本人への連絡は勿論ですが地元の役所、親戚、近所の方にも挨拶、連絡は密にされることが非常に大事と思います。
自分の親は大丈夫と言わずまずは行動しましょう。
悲惨な事故や事件の起きないよう切に願います。
(遺品整理士の独り言です)