突然の寒波! 極寒の船の雪下ろし!
以前より隣県にお住まいのお客様から海洋散骨についてお問い合わせ、ならびにご相談を受けておりましたが、先日、親族同士の話し合いもまとまり、「海洋散骨を依頼したい」とのお電話を頂きました。
当社の海洋散骨契約には細かな決まり事や、提出して頂く書類関係も多く、お客様にとっては大変ご面倒ではありますが、適正に法令に従って業務するために必要な事であり、その旨を説明しご理解頂きました。
以下は当社の海洋散骨契約締結時に必要な書類となります。
① 海洋散骨契約書 (ご記入、押印後に1通をお渡し致します)
② 埋葬許可書 (コピー可)
③ 海洋散骨お申込者の戸籍謄本1通 (原本)
④ 海洋散骨お申込者の印鑑証明1通 (原本)
⑤ 粉骨作業同意書
⑥ ご依頼者乗船時は乗船名簿へのご記名をお願いします。
それぞれの書類は当社の業務記録としても、またご依頼主と故人との法的結びつきなど確認する為にも必要な書類となります。通常の個人散骨のご依頼については上記6点の書類が必要となりますが、その他にも送骨などご依頼内容によって別途書類の提出や、書面への署名のお願いをする場合があります。
事前に散骨内容やオプション、ご依頼者のご要望などを聞き取るためにお客様との打ち合わせを行いますが、今回は代行散骨葬(お客様が乗船しないで当社スタッフのみで行う散骨)をご希望との事でした。
海況を見ながら散骨日や海域は当社へお任せしますとのご依頼内容でした。数日後にはお骨を送って頂きましたので、早々に粉骨作業を行わせて頂きました。今の季節は天候的に出航できる日が限られており、いつでも散骨できるように準備しておく必要があります。
粉骨をして水溶性の紙袋に収め、海に還るその時を静かに待っておりました。
いよいよ散骨当日を迎えましたが、前日の荒天候の影響でいまだウネリが残る海ではありましたが、今回のご依頼は代行散骨、我々スタッフだけを乗せて港を出船、ウネリのため時折船は大きく揺れましたが、空はスッキリした秋晴れを見せておりました。
八合目あたりからでしょうか? 雪化粧する鳥海山もくっきりと見えます。
散骨ポイントに到着後、安全を確認して機関停止。
海風も心地よくこの時期にしては気温も少し高いなかで、ご遺族様になり代わり代行散骨を行わせて頂きました。
海面の花びらはいつの間にか潮流れに乗り何処までも続く細く長い花道に見えてきます。
故人様の船出、長い航海の無事を祈りつつ、処事情により乗船できなかったご依頼者に変わりスタッフ皆で手を合わせ黙祷させて頂きました。この時期の庄内沖合は朝と昼、海況も急変する場合もありますが、この日ばかりはお天道様にもご協力を頂き、無事に海洋代理散骨が終えられる事に私達スタッフも感謝をしながら港へと帰ってきました。
帰社次第、スナップ写真の整理や報告書の作成、海洋散骨証明書の作成作業となりました。
ちなみに今回の代行散骨費用は総額で基本価格32,400円(税込み)
(船、献花、献酒、献水、散骨証明書、スナップ写真費用等含む)
今回の代行散骨の画像をギャラリーにまとめました・・・こちら
『小さな船ですが大きな真心で精一杯ご奉仕』 を、モットーに皆様からのご依頼、ご相談をスタッフ一同お待ち致して下ります。
自宅供養で長年に渡りご自宅保管のご遺骨をお持ちの方、自然葬、海洋散骨葬等お考えの方、是非一度ご相談下さい。海洋散骨に関する詳細は・・・・・こちら
親の家 実家の片付け 遺品整理
最近ご依頼ありました遺品整理業務のお話です。
ご依頼者の姉弟二人とも他県で既に独立されて、それぞれにご家庭があり、ご両親が他界して数年間空き家状態になっている鶴岡のご実家が現場となります。
鶴岡市は徳川四天王の一人、酒井忠次の子孫がこの地を治めた城下町でもあり、今でも町中には大変入り組んだ路地も多く、至る所に小川が流れております。今回の現場も細い路地に面したお宅で、作業車をご自宅の前に留めて作業しておりますと、すぐにクラクションが鳴り、いそいそと車を移動させなければならず、ゆっくりと作業も出来ないそんな作業現場でした。
隣県にお住まいのご遺族が時々細かな整理作業を重ねていたようで、見積り段階で初めて現場を確認させて頂いた時は、整理作業が進んでいるようにも見えます。
しかしながら部屋別にビニール袋に収めてありますが中身は混載状態であり、このままクリーンセンターには持ち込めないことはすぐに分かりました。面倒でも全ての袋を出しての選別作業のやり直しと判断を致しました。
処分対象には大きな家具や家電製品は少なく感じましたがやはり寝具類、布団や毛布、バスタオルなどが大変多く見えます。時々帰省するであろう子供さんやお孫さんの為だったと思われますが、地元のクリーンセンターでは一日の布団類搬入枚数に制限を設けており、一度に数十組などは搬入を禁止されております。処分するには2日に別けての搬入となりそうです。
各部屋別の整理処分見積書作成し即日郵送させて頂きましたところ、数日後にご依頼者様より作業依頼の電話を頂きました。
遺品整理契約締結前の事前着工となりましたが玄関の鍵を郵送頂き作業開始となりました。
実際の作業は天気にも恵まれ予定された3日間で作業終了致しました。
現場に立ち会えないご依頼者の代わりに、地元にお住まいの親戚の方より作業の仕上がり具合をご確認して頂きましたが、室内一見するや、
「あんまり綺麗になって、ビックリです~!」
と、大変喜んで頂きました。
早々に地元不動産屋さんの売り物件看板も庭先に立ち、これから土地建物の販売作業に入るようです。
込み入った町中で母屋の解体ともなれば経費も掛かり、もったいないお話しですが更地にすることで、この辺りでは大変貴重な土地(空き地)になるのではないでしょうか。
今回の遺品整理の画像をギャラリーにまとめました・・・こちら
30年近い遺品整理業務の経験を活用して、ご依頼者様のために一生懸命汗をかき、知恵を出すように努力しております。遺品整理業務に関する詳細は・・・・・こちら
菩提寺へ納骨 粉骨立ち会い
地元在住の方から先月より何度か散骨についてご相談を受けてましたが、先日、正式に散骨のご依頼をしたいと、故人のご遺骨を持ち来社されました。
今年10月初めに亡くなった故人の遺言でもあり、お骨の一部を海洋散骨にしたいとのことでした。
実施時期は来春と定め、子供さん、親戚など4名の乗船予定で海洋散骨契約書を作成、粉骨同意書を交わし後、ご依頼者立ち会いのもとでの粉骨作業でしたが、納骨に備え残す骨量をしきりに気にされるご様子のため、「何か問題でも・・・」と、ご依頼者にお聞きしましたところ、お墓に納骨する段取りでお寺さんと打ち合せの最中、故人の遺言でもあり一部を散骨する予定と住職にお話しを致しましたところ、
「故人の遺言とはいえ、先祖代々のお墓もあり、菩提寺もある中でそのような事はするべきでないのでは・・・」
との話があり、随分と悩まれたそうです。
結果的に親子、親族で相談し故人の遺言を尊重した事になりますが、住職さんからのお言葉を受けて、出来るだけ少ないお骨と、細かな部位を選び出し、残す骨量を加減しながらの作業で、少し時間は掛かりましたがご依頼者のご希望通りに小さめの紙袋に、4袋仕上げることが出来ました。
焼骨は一見すると黒ずんでも見えますがパウダー状にすると真っ白に仕上がり輝くようにも見えます。来春予定の海洋葬までご自宅で保管することになり、真空パックを施したご遺骨お渡しを致しました。
「綺麗に仕上げて頂き、本当に有り難う御座いました」
とのお礼の言葉を頂きました。
最愛の方の死を受け入れるまで時間が掛かり、それから、故人の遺言を叶えたいと考え、また悩み・・・
何度も親族皆で話し合いを重ね、何日も悩み続け眠れない夜がつづき・・・・
いまだ海洋葬を執り行った訳では御座いませんが、粉骨を決断するまでの苦悩や葛藤、そのうえで粉骨作業に立ち会い、作業が終わり、私どもとの話のなかで、
「胸のつかえが取れました、本当に有り難う御座いました」
今まで悩みぬいたうえでの決断にすべて解放されスッキリした表情で、安堵の笑顔でお話しされました。
お見送りに際し私から、
「今日は天気も良いので、故人様と一緒に最後のドライブでもいかがですか!」
「ハイ! そのつもりです」
そんな会話をしながら笑顔でお帰りなりました。
櫻咲く頃、残雪綺麗な鳥海山を仰ぎ見ながら静かな海で、その日を迎えられますよう静かに祈るばかりです。
海洋散骨、実家遺品整理作業でのお悩み、ご相談のある方ぜひ一度ご連絡下さい。
スタッフ一同待ち致して下ります。