故郷の海で海洋散骨 お母さんの遺言 メモリアルクルージング
【海洋乗船散骨 海外から来県 父を送る】
昨年末よりご相談、メール等で打ち合わせを頂いておりました県外在住の方、
亡きお父様、山形県鶴岡市ご出身の方の海洋散骨葬のご相談でした。
地元の親族など8名ほどの乗船予約でした。
決行日が近くなりご遺骨に契約書類などの送付を頂きました。
段ボール箱に確りと養生されたご遺骨、只、骨容量が極端に少なく気になりましたが
後にお伺いを致しました処、故郷を離れて半世紀以上を過ごされた神奈川県の海でも
散骨を実行、分骨されたご遺骨をこの程生まれ育った故郷の海にとご相談でした。
大変な労力と又金額、生活に余裕が有るとか無いとかでなく故人様の遺言に沿い
残されたご遺族様が最高の供養にと故人の遺志を尊重、地元の親族にも配慮、
80歳過ぎの故人様の鶴岡市で暮らす妹さんも乗船、大変貴重な経験をさせて頂いたと
下船後にお話されておりました。
大変元気で明るい方、船内で海から見る鳥海山、景色が最高と終始お元気な方でした。
この日は年に一度有るか無いかの快晴、海も静かで波も無く鳥海山も麓から確りと望め、
皆様でスマホ片手に記念撮影でした。
娘さんご家族はこの日の為にニューヨークから来日、アメリカ人の旦那様も散骨時は
ご夫婦ご家族で花びらと共に船べりを静かに離れ流れ逝くお父様を何時までも
見送っておりました、アメリカ人の合掌するその姿が大変印象に残りました。
散骨終了後には離れ逝く花びらとお父様、それに晴渡る鳥海山をバックに
皆様で記念撮影、笑顔が絶えない海洋散骨葬となり私共も安堵致しました。
昨年末からのご計画、天気にも恵まれ一発で決行、
お父様の海洋散骨葬、YAMAHIRO号をご用命頂き有難う御座いました。
亡きお父様に合掌・・
【実家の墓じまい 若い娘さんの一大事業】
県外在住の若い娘さん、先祖代々の菩提寺との離檀からお墓の整理と数年に渡っての
ご計画、今月の中頃に実行されました。半年前程からのご相談案件でした。
お墓解体作業日が近づいて頻繁にメールでのご連絡の取り合いで全て順調な作業と
ご連絡を頂きました。
お墓解体日の翌日に綺麗に梱包養生されたご遺骨が送付されて来ました。
大柄な故人様だった様で骨量もそこそこ御座いましたが直ぐに粉骨作業に入りました。
聞けば2年ほど前にお亡くなりになられたお父様だけは個人の遺言でもあり
故郷の海に散骨を希望されて残されたご先祖様のご遺骨は都内の合同供養墓へ
埋葬されたそうです。
海洋代理散骨葬当日も雲一つ無い晴れ渡った天気で、正に本日は散骨日和、
酒田マリーナの高台にあります日和山公園、今が桜も満開です。
故人様ご遺骨を後部座席に乗せながら公園の駐車場を一周、
故人様と一緒に最後のお花見と洒落込んで・・せめてもの供養と思いました。
ご依頼者様にも海洋散骨実行時間なども事前にお知らせを行なっておりますが
この日は平日でその時間はお仕事とか、決行時間になりましたら
(北の空に向かい心を寄せております)と事前のご連絡を頂いておりました。
潮流れと海面を漂う風がピッタリと合致していつの間にか一本の花道が出来ております。
鳥海山に向かい蛇行しながら綺麗な花道、衣替えを終えたお父様が花びらを伴い
静かに離れて逝きます。
この瞬間にこの仕事、あ~やってよかったな~ 心から喜んでくれますご依頼者様の
お顔が浮かんできます、 花道に向かい合掌・・
亡きお父様の海洋散骨葬、YAMAHIRO号をご用命頂き有難う御座いました
【北海道KAZUワン沈没事故から2年 国は安全対策強化模索】
北海道知床半島沖での観光船沈没時から2年、小型旅客船、遊漁船の安全対策が急務と
国の運輸安全委員会、国土交通省などが船舶へのドライブレコーダー設置や筏、無線機、
ビーコンなど色々な安全対策を打ち出してはおりますが本年4月1日よりの義務化決定と
通知も有りましたがここに来て定員分の筏設置法案などは急遽先延ばしと決定、
製造メーカーなどの安価で頑丈な製品製造が今一期日に間に合わなかったなどの
要因もあり延期となりました。
先ずは一安心ですが法案、安全対策強化ばかりが
先走り観光船舶運航側、遊漁船業者等の実情に即した段階的な安全装備対策案は
何処にも見えません。新たに乗船客個々のライフジャケットに発信機装備案・・
このままでは将来は先様お一人お一人が潜水ボンベでも背負いながら観光船に乗船、
バカみたいな光景が想像できます。
国の安全対策法案に即日対応出来ない私共のような小規模零細観光船事業者は
海洋観光市場から撤退、排除、自然淘汰法案にも見えてきます。
何れにしても本年夏頃を目途に新たな制度で法案が決定されるようです。