2022年の新春を迎えて
2024年9月中 コラム
400年以上の家系とお聞きしました、22代目のご高齢のご夫婦
400年以上の家系とお聞きしました、22代目のご高齢のご夫婦からのご相談】
墓じまいと海洋散骨葬のご相談を受けてから一月余り、市役所や菩提寺さんとの
細かなお話などはご依頼人様のお仕事と決め、区分けしての初めのお話でしたが・・・
重なる電話相談からお話内容が変わり始め,
全ての役回りを私に一存したいとお話が変わってきました。
持病を抱え病院通いの中でのご相談で、それでも電話口でのお声には張りも有り
確りとした口調です。命を受けながらもご相談者の名代として先ずは菩提寺へご挨拶、
事情説明から今後の作業の流れ、法律上の書類の作成やら
3度ほどお寺さんにも訪問となりました。
並行して市役所市民課へ・・当然ご本人の申請から始まる役所仕事です。
市役所よりご指摘を頂きました書類にはご本人直筆の申請書が必要ですが・・
墓所管理組合が管理運営している集落墓所、市内より少し離れた現場です、
管理組合長さんに事情説明と申請書への押印を頂きたくご自宅を訪問ですが農家の方、
今が最盛期、昼に夜に何度か訪問してもお留守が多くて・・稲作に豆、ハウスでは花栽培、
集落でも1~2を競う大農家です。4度目の訪問で要約お逢いする事が出来、
事情説明を。 (本家菩提寺との連絡取りますので後日改めてお出で願います)
当然法律に関わる重要な作業になりますので私どもだけのお話では改葬許可申請書に
安易に判を押すことは出来ません。当然と思いながらも日を改めての訪問お約束となりました。
市役所からも本人からの委任状を提出条件でしたがここでウルトラC作戦を委任状も。
本作業に関わる委任状にも色々あるようです。
全作業を委託受けた当社の名前、委任する人の名前に住所、これら記載する他人が全ての
筆記作業、このような内容記載の委任状も調べれは有ります。
4度目の役所訪問で要約市長から目出度く改葬許可の発行頂きました。
引き続き墓所管理組合からも許可が下り此処に来てトントン拍子に事が進みます。
菩提寺さんに改めてのご挨拶、開山堂より位牌堂の引き下げに伴い
とても大事な離檀作業が・・
離檀交渉までも依頼されるとは私も初めての事、巷の噂によれば結構な離檀金が
発生する様にも聞こえてきておりましたが・・
お話の流れからも全ての交渉を私に一任されているとは言えどうしたもんかと
心配しながらもお寺さんに再々訪問です。
玄関先で住職さんとご挨拶、穏やかなお顔でお出迎え、手招きされて客間でご挨拶です。
立話とは違いテーブルで向かい合いながら冷茶を頂き世間話から・・
人口が減り、核家族化、高齢家庭や一人暮らしが増加、増え続ける空き家問題、
長年の放置墓地、若手家族の寺離れ、人間最後の行事にしても簡素化や節目行事の激減、
お寺を取り巻く行事や経営も難題山積とか・・
私共の営む自然葬や海洋散骨葬に付いても何かしらをご指摘やご意見が有るのではと
少し身構えてはおりましたが・・、私も正直に思っている事柄をこの機会にと
お話をさせて頂きました。少子高齢化、全てでは御座いませんが親族間の考え方やお付き合いの現状、葬送の在り方や家庭事情、経験から見たり聞いたり、実作業で感じた事柄をお話させて頂きました。
(閉眼供養を終えた仏壇や仏具は只の箱となったので自宅整理時や解体作業時に
家具箪笥などと一緒に処分でも宜しいですよ!)と、とある住職さん。
こんなお話を家主にお話されます住職さんも居るやに聞こえても来ますが、
先人が一家の平安を願い朝夕に手を合わせて祈願していたお仏壇を皆様の有難い読経、
ご供養が済んだ後とは言え物扱いで宜しいとお考えの住職さんも中には・・?
供養が済めば鴨居にかけられた先祖の大きな遺影も只の紙、写真・・それもゴミですか?
たとえ供養が済んだとは言え、そこは私は違うと思います。
住職さん達の集う機会が有るとするならば間違った様なものの言い方で誤解を招くような
シグナル発信をしている住職さんも中にはいらっしゃるようです。
是非この辺の考え方を今一度皆様で議題の一つにして頂けるとすれば誤解される方も少ないのではと思いますが・・生意気な様で・・私見ですが如何なものでしょうか?
実際に解体現場などで家主から(仏壇や遺影も箪笥家具等と解体してもらい処分)
願いますと、
(お寺さんもおつしゃっていた通り供養も済んでいますから只の箱だそうです、
解体処分をお願い致します)と。
そのように家主さんから言われた作業員は
(カケヤを貸しますので自分で壊してもらえれば処分します)と伝えた処、
(いや自分は出来ない!そちらで願います!)
このようなやり取りが実際多いと伺います。たとえお寺さんがそのような言い方をしたとしても
実際作業を依頼された工務店社員も又お願いした家主もやはり人の子、
併願供養の済んだ仏壇とは言え心の奥には引っかかるものが有るのでしょう・・
先人の日常の行為やその時の様子を想い出されているように見えます。
(このような実際有ります現場のお話ですが真実とすれば
住職さんはどのように思われますか・・?)
このような世間話を数十分・・忘れた頃の離檀話に戻りますがビックリでした。
住職の一言(今回は大変勉強になりました・・〇〇家にも長年お世話にもなっておりますので
離檀料金は一切掛りませんので・・)
(えっ!それでは先様よりご依頼を受けて本日私は・・
〇〇家の名代としてお伺いをしております、
金額によっては即答も出来かねますがそれでは余り・・・)
その後に住職より突然でした、開山堂に招かれてご依頼主の位牌堂を前にして
併願供養を行わせて頂きました、500基ほど並ぶ位牌堂、
その中でも本尊の直ぐ側、一番座位牌堂で〇〇家の格式の高さを感じました、
長い歴史と先人たちの力を感ずる立派な位牌堂で巾もあり高さ1mは優に有ります。
大変ご丁寧な読経の中で名代として合掌を、その後に住職と二人で私の車まで運び出し、
ご挨拶を済ませ住職さんのお見送りまで頂きながらお寺さんを後にしました。
お墓解体時にも現場まで出向いてお墓の併願供養祭をお約束して頂きました。
お忙しい中での心遣いに大変感謝を申し上げました。
一連の事柄は直ぐに都会で暮らすご依頼人へご報告、日を改めてお寺さんへの心ばかりとして
ご依頼人よりそれなりの金銭をお預かりいたしましたので
早々にお寺さんに出向いて住職へご依頼人の永年に渡るご供養、感謝のお気持ちと共に
離檀金をお渡し致しました。
(ご丁寧に・・有難う御座います。〇〇様へ宜しくお伝え願います)
此処に来るまで既に2週間程、流石の私も気の休まることが出来ず本当に
気疲れ状態でした。大事な事の前にドッと疲れが・・ご依頼主とのお話には
出ませんでしたが勝手ながら参列頂きたい親族の方へご挨拶、墓所管理組会へも、
勿論墓石解体業者にも期日と時間の打ち合わせ作業当日は墓石前に8名の参列予定ですと。
お約束を取り付けご依頼主へご報告させて頂きました。
名代として些か余計な作業かとも思いましたが本来ご依頼主が地元に出向けるとしたら
最低この辺のお話は当然出るものと思い作業を進めさせて頂きました。
勿論作業期日や時間、参列者への手土産や献花、お供え品に供養台、ご焼香類・・
天気如何では墓前にテントも必要です。此方で全て準備手配を済ませました。
実際経費とは別に間接的な経費もこのような予算で計画行わせて頂きますと
事前にご報告させて頂きました。
(ここまでの気遣いやら段取りまでと・・)私には少し涙声にも聞こえて来ました。
(私が現地まで行ければよいのですが・・本当に助かります・・有難う御座います・・)
東京に住まいするご依頼人様からは大変喜んで頂き、それら予備経費も即日お振込みを
頂きました。先ずはその日の天気が穏やかな一日で有りますように願うばかりです。
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