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2023年 コラム  海洋散骨葬 先に父親を送り今回は母を送ります。

入澤和志郎

入澤和志郎

テーマ:海洋散骨

2023年10月コラム

【お母様の代理散骨葬 10年前にはお父様を海洋葬家族で見送りました】
海洋散骨船YAMAHIRO号を2度に渡りご利用頂きました。
前回は親族皆様の乗船を頂き、海洋散骨葬を行うことが出来ましたが、
今回は天候にも左右されて結局は代理散骨葬に切り替え行いました。
県外からのご契約者様には天気に左右され、
乗船予定の親族様のそれぞれの方のスケジュール調整など
大変気を使わせることになり天候と言え大変申し訳御座いませんでした。

代理散骨葬決行日も天気は良かったのですがやはり海上を走る風には私共も気を使います。
私共スタッフだけですと運航には何ら問題ないのですが先様への
ご報告時に添付する当時のスナップ写真が想うようなアングルで撮れません、
献花もアッと言う間に流れて船べりを離れて行きます。
鳥海山も雲に隠れ麓に向かい流れ行き花道も少しズレ込みます。
それでも厳粛な中で代理散骨葬も無事に終え先様へのご報告となりました。
海洋散骨証明書、スナップ写真、お焚き上げ祭も無事に終え、合わせてのご報告となりました。








お父様に続きこの度はお母様を・・ご両親様の海洋散骨葬を
YAMAHIRO号ご利用頂き有難う御座いました。
                            合掌・・

【離婚後に・・元旦那さんの海洋散骨葬を】
10年程前に離婚、長男と二人暮らしの方から元夫の海洋散骨葬のご相談を受けました。
離婚後何故か旦那様が出家、旦那様名義の自宅に暮らして居りましたが、
その辺の深い事情は不明ですが何となくお話の中で想像は出来ましたが・・

元ご主人の亡くなった事は長男を通じて相談者にも当然伝わります。
勤め先や病院からも知らせが入り身元引き受け、葬儀も終え、
ご遺骨は10年ぶりに自分の建てた実家に、仮仏壇を設置、
別れたはずの奥様とご長男で毎日の供養を、大きな遺影もそこに有ります。
どのようなお気持ちで毎日のお務めをしていたのかは分かりませんが
入室時もお線香の香は微かに感じます。釣りの好きな元旦那、
初代でもあり先祖の仏壇やお墓も御座いません。
息子さんとの相談で(親父の好きな海で海洋散骨を親父も可哀そうな晩年ではありましたが
最後だけは好きな海で自由に羽ばたいてほしい・・)
そのような言葉を頂き骨箱をお預かりして来ました。

息子さんもお若いのですが脚が不自由な方で今回は代理散骨葬をご希望、
元奥さんからもご同様のお話があり私共クルーだけでその日を迎えました。
海洋葬終了と同時にお電話でご連絡をさせて頂きましたが,
(お時間取れましたら今一度お出で願いたいのですが・・)







海洋散骨証明書、そして当時のスナップ写真を持参で海洋散骨葬のご報告も有りで再度ご自宅へ
お邪魔することになりました。少しは整理されたお仏壇に大きな遺影と小さな遺影、
葬儀で使用された大き目の白木のご位牌、諸々の塔婆(とうば)などを整理されていたようで
祭祀物件のお焚き上げ祭のご依頼でした。骨箱は既にお預かりしておりましたが祭壇より
外されていた結構な物量をお預かりして来ました。本年最後のお焚き上げ祭に間に合いますので。

ご長男さんの介護も有りで少しお疲れのご様子でもありましたが
誰に話すでもなかった当時の離婚騒動・・別れた後も同じ市内で暮らして居り時々は
身の回りの世話もしていたようで・・元旦那さんの闘病生活の中、可哀そうに思い、
復縁を決意して再婚届を書きだした矢先に死亡の連絡が入ったとか・・・
何故にこのようなお話を他人の私にと・・少し戸惑いもありましたがお話を下さった元奥さんは
とてもスッキリしたご様子で・・

(御免なさいね!嫌なお話を聞いてもらい・有難う・・)

一時のやり取り意地のぶつかり合い・・互いに別れた後の後悔も有ったようで、
子供の事も・・好き合って結婚してもこんな別れも・・人生色々です。
姿や形は変われども一時でも自分で建てた家に戻り奥さんと子供さんに見送られた元旦那さん、
今は大海原を元気で泳ぎ第二の人生を少しは前世を反省しながら旅立って逝くのでしょう。
亡き旦那様もその時の心境とは・別れても自分が家を出て奥さん子供に家を明け渡し、
それだけでも男として自らを戒めケジメを付けた様にも見えますが・・・
                                     合掌・・・

【本年最後の祭祀物件お焚き上げ祭・仏壇/神壇/神棚/仏具/骨箱/遺影/位牌/その他】
今回も秋晴れの中でお焚き上げ祭を執り行う事が出来ました。
瀧水寺大日坊95世遠藤住職の読経の流れる中で無事に終えることが出来ました。
夏過ぎから秋掛けてご依頼品が増え少し大掛かりなスペースを確保して執り行いましたが
仏火の勢いに少し驚きましたが何事も無く、この度も無事に終了することが出来ました。






炎や熱の強さで2度程、住職の祭事テーブルを後ろへ下げることもありましたが・・
夏先からお預かりを頂いておりましたご依頼者様へもお焚き上げ祭の終了のご報告が
出来私共も一安心です。ご依頼者様一人一人に大日坊様からのお焚き上げ祭終了、
家内安全祈願のお札を預かり皆様への送付ご報告となりました。
                祭祀物件お焚き上げ祭のご依頼を頂き有難う御座いました。

【最近の気になるニュース 数値など朝日新聞より 公費での葬祭費負担 過去最多】
資産や身寄りのない人の葬儀費用を国や自治体で負担する件数/葬儀費が過去最多との記事でした。
2022年統計でその数5万件越え、費用で104億円超えだそうです。
上記は生活保護法に基づく葬祭扶助により国と自治体が負担する件数/金額の事です。
身内や親族が葬祭費を支出出来ない場合や身寄りが無い故人について家主や病院長など第三者が
葬儀を執り行うと申請すれば行政がその費用を負担する制度の事を指します。
民生葬/生活保護葬など色々な形式名称が有るようですがその場合でもその費用は成人で
1件約21万円と規定されております。

今まさに日本は多死社会の真っただ中、一人暮らし等、困窮する高齢者の死亡が増加、
葬祭扶助が今後さらに増える事が予想され自治体の負担も更に増えそうです。
家族構成や現在社会の仕組みにも色々な歪が発生して親の事、兄弟の事、親族の事などに考える
余裕も無く頭が行かない今を生きるが精一杯で・・そんな状況が見えてきます。

【無縁遺骨とその保管場所  民法改正で廃止された家制度】
火葬後も引き取り手がなく、市区町村が保管している無縁遺骨は全国で6万柱に上がるとの事。
(総務省調査)
毎年上記の理由などで増え続ける引き取り手の無い遺骨の管理に
苦慮している自治体が増えています。数年の後、引き取り手のない遺骨は合祀、無縁墓に
埋葬となりますが無縁仏、無縁墓も既に満員状態で更に行政の負担は増え続けそうです。
総務省が今年3月に公表したこれらの実態調査によると身内がいても引き取らず
弔う人がいない死者数は18年4月から21年10月までの3年半で10万6千人に上ったそうです。



同居家族が有り身内が亡くなっても生活困窮、葬儀も出せないと一人悩んで末、
遺体の放置など哀れな事件もテレビニュースなどで目にする事も有りますが前期記載内容に
追い打ちを掛けるようですが葬祭扶助制度の周知徹底、国民健康保険や後期高齢者医療保険の
加入者が亡くなった場合、5万円前後の葬祭費を保証すると明記もしてあります。

歴史に逆らいはしませんが戦後の民法改正で家制度は廃止されましたが
誤解のない様に先に申し添えますが、家制度が全て良かったと言うのではありません、
心のより処や家族の絆に付いてです。
昭和の20~30年代その名残などが少しあった頃を思い出します。

何事も家を一番に考え家長を中心とした物の考え方、親を想い、家族を大事にする、
家族が家を離れ独立したとしても、そこには何事にも互いにリスペクトし、
何かしら本家に行事が有れば皆が集う、家族間の強い絆は今以上に有った様に思えます。
身内の遺体の引き取りを拒み火葬にも立ち会わない勿論遺骨も引き取らないなど・
行政も色々な扶助制度など国民に徹底したアナウンスが有れば結果的には
無縁仏や引き取り手の無い遺骨、悲しく哀れな事件なども少しは減るのではと一人思います。

                   

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入澤和志郎
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入澤和志郎(葬儀)

有限会社 風車

・故人、ご遺族の状況や希望などに誠実に向き合い、最善を尽くした遺品整理を行います。ご遺品を供養しながら焼却する「お焚き上げ」や買い取りも可能です。故人とご遺族が安心できる整理を心掛けています。

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