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3年越しの海洋散骨葬 親戚一同で亡き父を送る

入澤和志郎

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テーマ:海洋散骨

コロナの影響で延び延びとなっていました海洋散骨葬。
ご依頼者様とは時折メール連絡で散骨時期について調整を続けておりましたが、ようやく日程も決まり執り行う事となりました。

当日は絶好の散骨日和、前日の天気が悪かっただけに喜びもひとしおです。
6名様のご乗船で午前の出航、ご高齢のお母様はご自宅でお見送りでしたが娘さんやお孫さんと女性の方も乗船されて、花籠の追加オーダーもありバラの花を籠一杯に準備させて頂きました。
マリーナでのご挨拶、乗船についての説明などの後に散骨船YAMAHIRO号の前で記念撮影。お見送りに来られたご親族様も交えて皆さんで記念撮影に参加です。

海洋散骨
海洋散骨

出航前のマリーナ係船中にキャビン内に花籠と遺影をならべて安置、お見送りに来られた親族の方々も一旦乗船頂き皆さんで代わる代わるお父様の遺影に向かい合掌。遺影とともに花びらに囲まれたお父様の骨袋を静かに見入っておりました。
乗船されない親族のお見送りを受けながら最高の海洋条件のなか出航、鳥海山も麓から望めますが昨日の天気の影響でしょうか、山頂の方をすっぽりと雲に突き刺し稜線が見えません。

海洋散骨
海洋散骨

そんな景色を楽しみながら揺れも少なく快適な航行30分程で散骨ポイントに到着しました。
故人様のお名前を静かに読み上げ海洋散骨葬セレモニーが始まります。
3点鐘の鐘の音に合わせながら一同合掌、後ろデッキにセットされた祭壇に向かって皆様で代わりながら合掌、穏やかな海に横揺れも少なく安心して手を合わせることが出来ます。
船上スピーカーからはアメイジンググレース♪~♫~ 甘美な響きが船上の皆さんをやさしく包んでくれます。
船縁に移動していよいよ散骨となりますが初めに献花をして海一面にお花畑を見立て、その上に散骨を行います。それぞれが言葉を掛けながら船の両側で同時に始まりました。
パウダー状になったご遺骨を一旦ご自身の手に乗せて、話し掛けながら散骨されていたお孫さんの姿がありました。故人がどれほど慕われていたか、お孫さんを可愛がっていたのかを物語る光景でした。

海洋散骨
海洋散骨

生前お父さんが植えて手入れされていたお花を摘み取ってドライフラワーにこしらえ、今日のこの日まで大切に保管されていた押し花を袋から出して皆さんで献花されていました。
マスク越しではありますが、男性の方々もこの時ばかりは眉を寄せ目頭を押さえ、声を詰まらせており、心中を察するに余りある表情をされていました。

20~30分程で洋上での散骨セレモニーは終了し、皆さんから「本当に良かった!」「感激しました!有難う」とのお言葉を頂きました。
今日が最高の天候となったことについて、湖面の様な穏やかな海を眺めながらご長男さんが「死んでも父は我々に気を遣って・・、父の人徳だろう・・」と、仰っていました。
潮に乗り静かに離れゆくお父様を背景に乗船者皆様で記念撮影し全ての行事が終了となりました。

海洋散骨

たくさんの感謝の言葉を頂きながら今回も無事に海洋散骨葬を終えることが出来ました。乗船中は大変なご協力を頂き有難う御座いました。帰社してから報告書、海洋散骨証明書等を添えご報告させて頂きました。
また、記念日などに散骨ポイントを訪れるメモリアルクルージングも受け付けております。ぜひYAMAHIRO号ご利用頂きますようお願い致します。
コロナ禍の影響とはいえ本当に長い間お待たせしました。
YAMAHIRO号をご利用頂き有難うございました。   
合掌・・・

海洋散骨のご用命は・・・こちら

海洋散骨

国土交通省 監督下でYAMAHIRO号 海上救助訓練実施

北海道の遊覧船事故以来、監督省庁からの大変厳しい指導や監査が続いております。先日もその一環として運航労務監理官2名乗船のもと海上救助訓練を実施致しました。
私共としても事務的な改良点も多数あったと判断して、この春先から散骨船出航時には事務所の社員への連絡の徹底、さらに散骨ポイント到着時、祭事終了時、帰港時その都度連絡することとしました。
もちろん乗船名簿も事務所と共有、乗船者様の下船終了時の時間報告などは全て記録を残しており、当社の運航記録簿を開示して確認して頂きました。

訓練自体は長年所属するマリーナの安全運航救助訓練等で経験済みですので全て問題無し、最後に運航労務監理官から、
「手順よく何ら問題はありませんが、もしも救助された方、意識がなかった場合はどのような手順を考えておりますか?」
唐突な質問でしたが、「海上保安庁、海の118番や救急車の手配など行います」と答えました。
「事務所ともこの情報は共有ですね?」
と、確認の後にプレジャーボートの海難事故例や海洋散骨情勢のお話などを少々。
「今後も事故無き様に日常の点検、安全運航に努めますように」という締めの言葉で1時間程の救助訓練無事終了となりました。

日常の運航管理状況の記録保全は7年間だそうです。保管文書ばかり溜まっていきます。年末の11~12月頃に再度の監査が入るそうで運航状況の記録簿、点検記録簿など精査チェックするそうです。
また船長、乗組員のアルコールチェックも合わせて行う様にと指示が有りました。
早々にアルコールチェッカーを準備しましたがこれについても記録保管。運航当日の天気、波・風の記録ももちろんで風速計の準備も済ませました。また出航の判断は誰がどのような数値をもって決定したか?との質問もありましたが、当社では社長で船長でもあります私の判断となります。

これらの法的監査、関係書類の保管、海上救助訓練などは人様の命をお預かりする船に課せられたルールとしてある以上、やって当然の事と考えています。過去のコラムで何度も申し上げてきましたが当社の海洋散骨は安全安心を第一に考えながら真心で奉仕してまいりました。船が初めての方、乗船に際し心配がある方はお気軽にお問い合わせ下さい。
今までも更にこれからも今回の訓練、訓示を基に安全運航に努めて参ります。海洋散骨葬をお考えの方、当社は整備点検も万全ですし、法令順守の重要性を認識し徹底しております。どうぞ安心してご相談、ご依頼を頂きますようお願い申し上げます。

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入澤和志郎
専門家

入澤和志郎(葬儀)

有限会社 風車

・故人、ご遺族の状況や希望などに誠実に向き合い、最善を尽くした遺品整理を行います。ご遺品を供養しながら焼却する「お焚き上げ」や買い取りも可能です。故人とご遺族が安心できる整理を心掛けています。

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