突然の寒波! 極寒の船の雪下ろし!
ご先祖が山形県の方からの散骨依頼。
ご依頼者様の父上が二十数年前に現在お住まいする他県に新たな墓所を求めてお墓を建造、改葬されてご両親のご遺骨を新たなお墓へ埋葬。それから十数年経ってお墓建造されたご夫婦も他界されたとの事・・・。
今回のご依頼者様がご両親の建造したお墓の墓じまいを決断。掘り起こされたご遺骨4柱を当社へ送骨、洗浄加工を施し一旦はご依頼者様宅へお返ししておりましたが、先日、長雨の休まる日に多くのご親族にお集まり頂き、親族乗船のなか酒田港沖合にて無事に海洋葬を執り行うことが出来ました。
前日よりホテルに宿泊されご親族皆様と合流、暫くぶりでお会いするご親族もいらっしゃったとのこと。
今回は乗船される方々と、乗船しないで港からお見送りされる方々と二手に分かれる事になりましたが、乗船しない方々にも出航前にアフトデッキに準備した仮の祭壇で合掌、最後のお別れをして頂きました。
その後多くのご親族様からのお見送りの中での出港となりました。
当日は久々に顔を出した太陽に穏やかな天候でしたが、少し海風を感じ前日までのうねりもまだ残ってます。散骨ポイントに到着し少し横揺れする船上で海洋葬が始まる頃には、船酔いのため容態が変わる方、うつむき加減、言葉も少なく・・、お声がけをしながらの散骨となりましたが皆様最後まで頑張って頂きました。
乗船者の体調を考慮し次第を端折りながらも、無事に海洋葬も終えることが出来ました。
4柱一緒の海洋散骨は私共も初めての経験でしたが流石に散骨量も多いことから時間も掛ります。皆さんの容態を見ながら進行しておりましたが、船酔いのため献花もままならず、散骨と献花のタイミングが重なり海面の花びらに粉骨が乗り、真っ赤な椿の花びらが白くなったりなど、色々なハプニングもありましたが、皆様からは満足されたお言葉も頂き帰港となりました。
船から降りた所で安堵され笑顔も戻り私共も一安心です。
初めてのプレジャー船を経験された方にとっては、先日の北海道の観光船の事故など色々な思いもあったのでしょう。本当にお疲れ様でした。
遠方より2日間に渡り日程もご準備頂き有難う御座いました。
ご先祖皆様に合掌
山形での海洋散骨をお考えの方は・・・こちら
友人の多い若い仏さん 海洋散骨のご相談でした
まだ40代の亡き旦那さん、昨年春頃に亡くなられたとの事、奥さんからの電話でのご相談が入りました。
「亡くなった主人の遺言で海洋散骨を考えてます」
「一周忌に合わせ親族友人で夫を送りたい」
「生前、県南の港から出航しよく船釣りを楽しんでいました・・・」
初めは海洋葬依頼の相談と思ってましたが・・・
乗船人数が30人ほどになり、船の手配のご相談、遊漁船とご友人のプレジャーボートなど数隻を準備し、皆さんで送りたいとのご様子。さらに話を進めると・・・
「海洋葬の手順をお教えてほしい、自分たちで夫を送りたい」
・・・そのような内容でした。
自分達で行う海洋葬?お骨の状態は? 海洋葬のポイントは?
どうやらプレジャーボートを所有されてる友人からの申し入れだったようで、奥さんは海の事、散骨についてもあまり理解されていらっしゃらないようでしたので、直接そのご友人からお電話を頂ければ可能な範囲でお話します、とさせて頂きました。
奥さまからも「是非そうして頂ければ有難いです」との事でしたので・・・。
色々なご相談が入りますが「海洋散骨のやり方を教えて」このようなご相談も初めてです。
正直な所、細部の行事手法などは私共も長年の経験で蓄積された企業秘密でもあり電話やメールで簡単に教える事は出来ない内容です。
さらに海、天候など自然を相手にするわけでその時の状況、海況なども考慮しつつ、乗船者の体調具合なども配慮しなければならず、数隻による30人以上の乗船者・・・、はたしてそこまで考えてられるのか心配な所もございます。
後日、亡き夫のご友人さんから電話が入りました。
私「どのようなポイントで行う予定ですか?」
ご友人「港を出て直ぐの離岸辺りでよく二人で釣りをしていましたのでその辺を考えてますが・・」
私「お骨の状態は?」
ご友人「元々分骨をしていると聞いてます、少ない量と・・そのままで・・」
私「私共はその日の状況にもよりますが最低でも離岸より3~5海里は出ます」
ご友人「3海里って何キロぐらい?」
私「??、失礼ですが船舶免許を取って何年位になりますか?」
ご友人「20年位になりますが」
私「そうですか・・、まず海洋散骨自体は法的にはいまだグレーゾーン、映画やテレビなど最近では石原元都知事が海洋散骨を行った事でもTV報道などで有名ではありますが、まずはひっそりと静かに目立たないように執り行う事、漁師船や作業船、プレジャーボートからは半海里以上離れる事、これが大事です」
ご友人「私の船は小さいのでそんなに沖へは出られません、港周りではダメでしょうか?」
私「ダメとは言いませんが皆様のやり方や手法によっては漁業関係者などから海洋散骨自体に嫌な思い入れやダメ出しが聞こえてくると困ります。そこは慎重に行って下さい!」
ご友人「仲間皆で今一度相談してみます、有難う御座いました」
電話でこのようなやり取りを30分程させて頂きました。
山形県庄内の海でも最近では漁師仲間の海洋散骨、海好きな方の海洋葬、友人の船で行ったり色々と聞こえてきますがお骨を海に撒き花束を・・正直お骨もそのままのようで漁師さんやプレジャー仲間からも海面に漂う花束など見てもあまり良い気分ではない、という声も聞こえても来ます。散骨に関する法整備が不十分の所もございますが、それなりのモラル、ルールはあるのではと一人思います。
上記案件のご友人もご自身が船を所有されてるとの事で仲間内でこのような話が持ち上がったと推測されますが、船を所有されているなら今後も地元漁師、港関係者と良い関係を続けられるように周りへ配慮されますよう切に願います。
後日、奥さんからお電話を頂きました、
「〇月〇日が主人の命日に当たります。まずは粉骨作業をお願い致します」
亡き夫の母親とご家族で来社する旨のご連絡を頂きました。どのような結論になったのか伺うことになります。
まずは無事に海洋散骨葬が終えますようご祈念申し上げます。