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コラム

2030年問題まとめ2

2018年5月15日

コラムカテゴリ:冠婚葬祭

コラムキーワード: お墓参りお墓

続き
で、もっともこれは現在の石のお墓離れが進んで行った場合のお話しですが、石のお墓を持ち
承継するご子息様がいらっしゃるのにもかかわらず、様々な理由からすでに樹木葬や合祀墓
直行などを終の棲家として選ばれた方には現実と思っていただいて過言ではないでしょう。
よって、お孫さん以降のあなたの子孫は、あなたの存在をとても希薄なものとして生きるこ
とになります。もしかすると、いなかったことになるかもしれません。しかし、そんなはず
はありませんね。今現在「残された私達」のなかでそんな人がいますか?
なんでそう思えますか?と問われれば。役所に行って戸籍謄本を見るまでもなく「石のお墓
にルーツとなる人が世代ごとに明確に刻んである」からではありませんか?

「石のお墓を持たない家庭に育った若者(人)が増え始め、自分のルーツである先祖の情報
をリアルに知らぬ(見ぬ)まま大人になり、やがて子を持ち死んでいく…というループ
が始まる」
まだ始まっていません。しかし着実にその原因は作られ始めています。
ではここから「今の社会を生きる人」と「ループの中に生きる人」との「社会」を比べてみ
ます。
今の社会に生きる人たちは、気づかずとも何らかの形で石のお墓とともに人生を歩んでき
ました。しかし、ループの中に生きる人の中には石のお墓を持つ経験をしていない人たちが
確実に存在し、今でいうところの「先祖感が薄い」人がかなり増えていると予想できます。
この決定的な違いは亡き者への思いを「実像・偶像」に宿すか「心の中のみに宿すか」の
違いだと考えます。これは宗教観の違いに答えを見つけられそうです。日本はいわゆる「多
神教」の国であり様々な形態のもの、いうなら実像・偶像に思いを宿し、様々な祈りを数多
く奉げてきました。その最たる人物が天皇です。今は神から人間となりましたが、日々我々
を思い祈っています。我々においては日本独自の仏教が根付き、仏教的な祈りも加味されま
した。しかし海外、主に欧米諸国の一神教はどうでしょう?偶像における崇拝は否定される
ことが多くまた、亡き者への思いは「心の中」のみの様です。また今はスマホなどの普及に
より見えない「祈り」よりも現実の答えのみを抽出したがります。その結果が今の社会です。
最近のトピックスとしてはクルマの煽り運転に関する事。これまでもあったでしょうが、ここ
まで社会問題になるなんて20年前に予測できましたか?原因は「個の尊重からなる過剰行
為」だと考えます。これをお墓にたとえると日本的多神教の墓は「家・族からなる墓」、一神
教は完全なる「個人墓」。これにお墓参りや供養の要素を加えると両者は真逆であることが
多いようです、なので、今の社会が何かと平穏でいるのも「祈り」の多さとその「質」が高
いからだと考えます。しかしこれが一神教からなる他国だとどうでしょう?
極端にたとえるなら「銃」を用いた命にかかわる犯罪がひと月に何件も起き、命を落としている人
が何人もいるということ。

続く


今回が2回目ですが、これはあくまでも千葉の石屋さんの個人の考えです。

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