加藤由美プロのご紹介
「ダンス+」で暮らしを、人間性を豊かにしよう(1/3)
感じるままを、体を使って表現する
ダンス。その歴史は人類の歴史と同じぐらい古いといわれます。人々を鼓舞する手段として、教育や生涯学習の場で、また芸術として、振り付けを通して自分を表現する活動が盛んに行われています。
伴奏の音楽や振り付けのスタイルなどで、さまざまな種類に分類されるダンスですが、山形市で「ダンススペース」を主宰する加藤由美さんが提唱するのが「ダンス+(プラス)」です。
形にこだわらず、気持ちの赴くままに体を動かし、芽生えた感情を表現する。日常のあらゆる経験をダンスにしていく「感覚のダンス」ともいえるものです。このような体の動かし方をしていると、自分自身の心の内面が掘り下げられ、さまざまな「気づき」が生まれ、悩みなどへの解決策を見つけることができるのだとか。
「体を動かしながら、自分に自信がついたり、自分自身を肯定できたり、世の中が明るく見えたりします。想像力、判断力、決断力などが養われ、こころの知能指数(EQ)が高まります」。加藤さんが「ダンス+」の効用を説明します。
こうした考え方を基に加藤さんは、一般人のほかに子どもたち、年配の方、障がいのある方など、さまざまな方々と踊りの世界を創造し、深めてきました。海外の人たちと踊りを通して心を通わせ、喝采を浴びたことも。自ら踊ったり、振り付けや舞台演出を担当したり、学校や公共施設などで指導に当たったりと、幅広いフィールドで活躍しています。
「踊る人も、見る人も、自由に『感じて』ください。感じ方は人によっていろいろですが、それで良いのだと思います。私たちは『感じる』時間を提供させていただきます」
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