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ハラスメントの真の解決策

村田晃

村田晃

テーマ:メンタルヘルス(心の健康)

ハラスメント (いじめ) にもいろいろありますが、主なものはパワー・ハラスメント
(パワハラ) とセクシャル・ハラスメント (セクハラ) でしょう。

それらの対応策として、防止策の義務付けや不利益取扱い禁止の法改正が行われ、
また職場での研修も増えてきています。

しかし私は、それらは一定の効果はあるものの、限界があると思います。なぜなら、
これらハラスメントの背景には、個人の資質よりも構造的な問題が内在すると考える
からです。

まずパワハラでは、それが起きる会社や役所などの組織の構造の問題です。つまり会社
や役所に見られる平、係長、課長、部長、局長、トップといった階級組織のことです。
そこで「パワー」(人が他の人の行動を影響しうる力)、いわゆる「権力」は、ピラミッド
状をなして、上に行くほど少数の者に集約される仕組みになっています。その縦構造の
なかで、「権力」(パワー) の乱用、つまりいじめ・ハラスメントは避けがたいといえます。

「パワー」の研究者によると、人は「パワー」を持つと気持ちよく感じるので、「パワー」
を求めるのは当然の行動だが、問題は、「パワー」を持つと、人は他の人の視点で物事を
見ること (共感的な理解) が出来難くなる。

この「パワー」の持つ必要悪が、より少数の者に「パワー」(権力)が集中する階級組織の
中で更に増幅されるといえます。

またセクハラの場合は、男性優位の社会構造そのものに由来していると考えます。
女性を一段低く見る価値観の中では、女性へのセクハラは起きて当然でしょう。

以上、パワハラ・セクハラが階級的な組織や社会での不均衡な「パワー」に由来すると
すれば、唯一の解決策はそのようなものをなくすることでしょう。
つまり、階級組織をなくし、すべての構成員が同じ「パワー」を持つようにする。また、
男性優位の社会から真の男女平等の社会に移行する。

これらはなかなか実現できそうにない目標かもしれませんが、小手先の法改正や個人の
モラルに訴えるだけでは、永遠にこのハラスメントの問題はなくならないと思います。

⃝なお、「大人のいじめ」について、
音声番組「マイベストチャンネル」のインタビューで話していますので、以下にアクセス
してお聴きください。
https://wave.popin.cc/audioplayer.html?channel=webun_LMCv2&nid=612cb195f686b66cd67b92a4

うつ心理相談センター
村田 晃 心理学博士(PhD University of Denver USA)
臨床心理士・富山県スクールカウンセラー

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村田晃
専門家

村田晃(心理カウンセラー)

うつ心理相談センター

法務省心理技官として25年勤務後、米国の2大学院に15年留学、カウンセリング心理学修士号及び博士号取得。 留学中にうつ病になり精神科病院にも入院。その体験からうつへの関心を強め、以後うつを多面的に研究

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