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うつの予防法(講演要旨3)

2011年2月26日 公開 / 2011年11月6日更新

テーマ:心理相談・カウンセリング

コラムカテゴリ:メンタル・カウンセリング


2月16日に富山県中部厚生センター主催の研修会で、うつについての講演をしましたので、その要旨を参考にしていただけたら、と思います。
村田 晃(心理学博士 PhD University of Denver USA)

4.うつの予防法

   前回述べたうつになる原因(心理的要因・身体的要因や環境要因)のうち、自分の力で変えられるものについては予防が可能といえる。

(1)ストレスの要因を管理する。

a.体質面に、運動やリラクゼーションを通して働きかける(心身相関に着目し、行動から気分を変える)。

例:ストレッチ・笑いのヨガ・瞑想・腹式深呼吸・姿勢に気をつける (背筋を伸ばす)。

b.日常の環境を調整する。

例:十分休息する(十分な睡眠・栄養)。仕事を減らす。

(2) 物の考え方を変えてみる (合理的でない誤った物の考え方に基づいて、自分を矮小化したり、極端な考え方をしていないか調べてみる)。
  (物の考え方 [認知] が気分に影響するという、認知療法の理論によるやり方)

例: a. 過度の一般化をしていないか (一つだけからすぐ結論を出していないか)。

   b. 成功したことを無視して失敗したことだけに着目していないか。

   c. 何でも自分の責任と考えようとしていないか。

   d. 自分が何時も注目されている (特に失敗したとき) と思いがちでないか。

   e. 何でも白か黒か (二者択一式) に考えていないか。  
  
○ただし、うつになる原因のうちには、自分の力だけでは対処できないものがある(身体的要因など) ことから、
その場合は早期発見と早期治療に努める。

この記事を書いたプロ

村田晃

心理相談・カウンセリングのプロ

村田晃(うつ心理相談センター)

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