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村田晃プロは北日本新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

その3.うつをどう考えるか (一回目)

村田晃

村田晃

テーマ:心理相談・カウンセリング


心理学博士の村田 晃です。

今回から、私のうつに対する考え方を述べたいと

思います。

(1)結論を先に言えば、うつにはいい面もある

ということです。普通はとかくうつの否定的な面

(社会性の減退など)ばかり強調され、うつは忌み

嫌うべきものと捉えられていますが、私はうつの

持つプラスの面も考えるべきだと思います。

(2)この見方はやや奇異に思われるかもしれませ

ん。しかし、人間の歴史においてうつが長い歴史

を持つことや、うつは人種や性別を超えて存在

し、他の心の問題と比べ圧倒的に出現率が高い

(ある統計では10人に1人が生涯の内になる)こと

を考えれば、その普遍性が指摘されます。

(3)言い換えれば、うつには何らかの存在理由が

あるのではないか。ちなみにこの考え方は進化論

の適者生存の見方から捉えられます。実際、人間

の心の問題を進化論の立場から考える研究者は、

うつには人間の生存に役立つ面があると指摘して

います。詳しくは次回お話しします。


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村田晃
専門家

村田晃(心理カウンセラー)

うつ心理相談センター

法務省心理技官として25年勤務後、米国の2大学院に15年留学、カウンセリング心理学修士号及び博士号取得。 留学中にうつ病になり精神科病院にも入院。その体験からうつへの関心を強め、以後うつを多面的に研究

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