指輪の修理について
今日はオンライン形式にて真珠のセミナーを開催しました。
その名も第一回真珠スペシャリストが答える『そこが知りたい真珠選び』
事前に募った質問に答えていくという初めてのスタイルでしたが、いつもながらあっという間の1時間半。
ジュエリーの事を話している時間は驚くほど時間が経つのが早いものです。
ご質問内容は真珠の見極めに関することやメンテナンス、そしてコーディネートの仕方についてを多く頂きました。
折角なのでこのコラムでも順次ご紹介をしていこうと思います。
ご質問内容はこちら
真珠を道路に落としてしまったとのことで傷が直せないか?というご質問でした。
基本的には真珠についた傷はそう簡単には直りません。
ただ、軽微なものであれば表面を軽く研磨することによって目立たなくすることは不可能ではありません。
落とした時の状態にもよりますが、真珠は弾力があるので落ちた際には概ね跳ねます。
ここからは想像の世界なのですが、落ちて地面に当たって跳ねる。つまり反発している状態はそれ程強く傷がついてはいないのではないでしょうか。
例えばこれがアスファルトに落ちて、うっかり足で踏んでしまった(考えただけで恐ろしい…)というのなら落ちた後に更に硬いものに擦り付けられるという状態なので傷はかなり深いものとなります。
対して、落ちただけであれば傷と言っても擦り傷位で済む場合もあるかもしれません。
その程度であれば研磨によってかなり目立たなくなるでしょう。
しかし、もし真珠層があまりにも薄ければその真珠層を更に削ることになるのであまりおススメは出来ません。
私は真珠の購入をおススメする際はしっかりと巻いた真珠をお勧めしておりますが、それは美しさの要素であるテリと直結するからですが、今回のような万が一の事を考えた時も真珠層はやはりある程度厚い方が安心です。
とはいえ、真珠層が厚いとは言ってもあこや真珠の場合は1ミリに満たない程の繊細なものです。
長く、大切に使うためにも落としたり傷がついたりするのは避けたいですね。
そうならないためのアドバイスは以下の通りです。
・硬い地面の上での着脱を避ける。
・出来るだけ外で着脱しない。
・ジュエリーを身に着ける際は出来るだけ落ち着いた状態で身に着ける。
・いすなどに座って身に着ける。
当たり前の事のようですが、気持ちが落ち着いていれば落とさないように気を付けることが出来ます。
椅子があるというのはご自身のお部屋やホテルの一室なので地面が硬く傷がつきやすいと言う事はあまりないと思います。
ジュエリーを落としたり、失くしたりは大体外出先で外したことが原因ですので出来る限り外での着脱を避ける。そうすれば地面に落とすリスクは減少します。
もし、キズが気になるようであれば一度お見せ頂ければ修復出来るか、難しいかの判断がより明確にお答え出来るのでお気軽にご相談ください。
今回はLIVEでご紹介した質問回答の中から、地面に真珠を落とした際のリカバリー方法についてご紹介しました。
ご質問は随時受け付けておりますので、ホームページのお問い合わせや公式LINE、もちろんこのコラムページへもお気軽にお問い合わせください。
◇ジェイシーバールの真珠の世界
様々な真珠をご紹介しています。
『Pearlas パーラス』真珠専門ホームページ
撮影&文:
(一社)日本真珠振興会 認定 スペシャリスト
(一社)日本ジュエリー協会 1級 ジュエリーコーディネータ― 嶋直樹
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私のコラムでご紹介する真珠は全て私が撮影しています。理由は真珠の事を知り尽くしていないと、それを表現することは出来ないと考えているからです。
オンラインで真珠をご検討下さる方の為に「ご自身の眼でご覧になり、手を伸ばせばそこにあるような感覚」を大切にしています。
もし、他にも黒の洋服の上に乗せて欲しい、外で撮影して欲しいなどご検討のためになるようであればご対応致しますので何なりとお申し付けください。
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