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三つ子の魂百まで

上野伸彦

上野伸彦

     
昨日は月末休館日でありましたので夜に自宅でテレビを見ていました。
普段の夜は教室で英語の勉強をしておりますゆえ、夜にテレビが見られるのは月末のみであります。

芸能人が100万円を故郷のために使う企画であります。富山県が取り上げられて柴田理恵殿が出ておられます。「富山で高級食材を扱う寿司店」を訪れることになったのでありますが、なななんと出てきたのが桜木町の「寿司処ささき」殿であります。

「おおぉ佐々木!」て感じでありました。中学校の同級生殿であります。中学校を卒業した20数年後、38歳くらいの時に天米殿で同窓会があり、その時にお会いしたきりであります。当時も既に「寿司屋のマスター」殿でありましたが、それから24年ぶりにお見掛けする佐々木君はすっかり年輪と貫禄をそなえた大師匠の風情であらせられます。

彼は中学校の時から「寿司屋になりたい」て言っていたのでありますよね。人好きのする明るく面白い人でありました。夢を叶えて富山で一番の繁華街である桜木町で数十年にわたり寿司屋を構えるなんて無茶苦茶カッコイイではありませぬか。凄いです! 童顔の少年だった佐々木君がグルメ番組の筆頭に出てくるような大師匠になられたことが嬉しくもあり同級生の誇りでもあります。

中学校の同級生はユニークな方が多いのであります。肉屋を継いだ後に洋食屋に転身した高野君とかサッカー好きを貫いて母校のコーチをしながら八村選手を育てた坂本君とか、一芸に秀でる系の方が多数おられます。

かくいう当館は「英語好き」だったのでありますよね(笑)。修学旅行で京都を訪れた時、向かいから当時としては珍しかった外人のご夫婦が歩いてこられたのであります。すると、周りの同級生たちが当館を無理やり外人の前に押し出すではありませぬか。外人と英語で話せ、という意味であります。英語なら剱田(旧姓)だろうという皆の思いであります。お気持ちが嬉しかったので(笑)、張り切って英会話しました。ちなみに後で担任に呼ばれて「何を話したのか」と尋問されました。今から思えば教師間でも話題になったのだと思います。

あれから47年たって英語教室をやっていることを思えば、佐々木君といい坂本君といい「三つ子の魂百までも」ではありませぬが、少年の日の熱き思いは一生を左右する大切な礎なのだろうという思いを強くします。当館にも多くの少年少女がお出でになります。その大切な日の1ページに英語という立場で関わることが出来ることに大きな喜びを感じるのであります。

次世代を担う子供たち、若者たちは国の宝物です。
夢豊かに心楽しく頑張ってください。




(画像はイメージです)

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