才能が開花!~集中指導で夢を掴む~
受験期が近づいてきました。受験生を持つ親御さんは気が気でないことと思います。
本日、実母宅を訪れますれば凄いものが出てきました。50年前、亡き実父が長男の高校受験に寄せて胸中を吐露した文書であります。当時は存命だった実父の父親あての書簡です。つまり当館からすると実父から祖父にあてた私信です。
~略~
〇〇(長男の名前)の入学試験 14日15日終わり結果は3/19午後2時とかのことで心配して居ります。学校の先生は大丈夫だといって居りますが19日迄落ちつかない様な気持ちです。本人は案外のんきな顔をしておりますが親ともなるといささか気になります。先日度胸だめしに国立高専を受けさせましたら奥田中学が40名程受験したが うち9名が合格し〇〇の組からは10名程受験したが〇〇1人だけが合格したようです。いづれにしろ高専のほうはその后すぐ合格通知がきて居りかえし入学するか否かを返事しなければならないので入学しませんと返事を出しましたので今度の試験に合格しなければならないと思っています。中部高校の理数科は県下でも優秀なものばかりであり もし合格してからもあとは競走(原文ママ)がはげしいようです。でも本人はやる気で居るようです。
~略~
大正生まれの亡父は家では口数が少ない人でありましたが、口には出さずともこれほど仔細に子供の受験を心配していたことを初めて知りました。胸中を吐露した先が妻ではなく実父、というあたりも苦悩の深さが感じ取れます。心の拠り所がほしかったのでありましょう。
当時、亡父は44歳であります。いつの世もどこの親も皆思いは同じなのでありますね。ちなみに長男(=当館の実兄、私は次男です)は高校にも無事合格し、3年後には東大に合格しています。亡父の「入った後も大変」という心配は杞憂に終わったわけですが、当座の合格のみならずその後にも思いを馳せる心持ちが親心の深さを感じさせます。
ps
ここに登場する実兄、当時の高校受験生は今年で65歳になりました。
高校受験は15歳ですのでまさしく50年前の出来事です。
写真にすれば色褪せたセピア色でありますが、文言に織り込められた思いは当時も今も全く同じですね・・