掻いてひふを傷つけないようにする工夫
爪に縦に黒い線ができたというご相談をうけることがあります。
これは爪甲色素線条といい、
原因としては
・ほくろやメラノーマ(悪性黒色腫)等の腫瘍
・内分泌疾患や代謝異常に伴うもの
・靴や楽器を弾くことによる刺激
・抗がん剤などの薬剤性
があげられます。
赤ちゃんや幼児に発症した色素線条は
思春期頃までに薄くなったり、消えるものがあり
12歳未満にできたものはあまり心配ないといわれていますが、
高校生以降に発症した色素線条はメラノーマに注意する必要があります。
爪の下にできるメラノーマの初発症状の特徴には
・横幅が6mm以上で濃淡差があったり、爪全体に拡がっている
・爪の根元や指先の皮膚に黒い斑点がみられる
などがあります。
また
・高校生以後に出来た
・出来たのに気づいて3年以内で明らかに変化している
・先端と根元の幅が違っている
ことも悪性を疑う特徴となります。
気になる爪の変化があればご相談ください。
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