爪の黒い線

梶澤知恵子

梶澤知恵子

テーマ:ひふの疾患

爪に縦に黒い線ができたというご相談をうけることがあります。

爪甲色素線条

これは爪甲色素線条といい、
原因としては
・ほくろやメラノーマ(悪性黒色腫)等の腫瘍
・内分泌疾患や代謝異常に伴うもの
・靴や楽器を弾くことによる刺激
・抗がん剤などの薬剤性
があげられます。

赤ちゃんや幼児に発症した色素線条は
思春期頃までに薄くなったり、消えるものがあり
12歳未満にできたものはあまり心配ないといわれていますが、
高校生以降に発症した色素線条はメラノーマに注意する必要があります。

爪の下にできるメラノーマの初発症状の特徴には
・横幅が6mm以上で濃淡差があったり、爪全体に拡がっている
・爪の根元や指先の皮膚に黒い斑点がみられる
などがあります。

また
・高校生以後に出来た
・出来たのに気づいて3年以内で明らかに変化している
・先端と根元の幅が違っている
ことも悪性を疑う特徴となります。

気になる爪の変化があればご相談ください。

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梶澤知恵子
専門家

梶澤知恵子(皮膚科医)

皮膚科ちえこクリニック

皮膚、毛髪、爪のトラブルからしみ、ニキビあとといった美容皮膚科治療まで女性に多い皮膚のお悩みを女性皮膚専門医である院長が丁寧に診察。しみの治療、にきび治療には特に力を入れています

梶澤知恵子プロは北日本新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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