シラミ
赤ちゃんの頬や口周りの湿疹が繰り返してなかなか治らないというご相談が多いです。
いくつかの原因が考えられますが、よくある事柄についてあげてみました。
1.塗っている量は適切でしょうか?
ぬり薬は使用量が不十分だと湿疹の治りが悪くなります。
ステロイドの副作用を誤解してほとんど薬をぬっていない方も時々いらっしゃいますが
ぬり薬は医師の管理の元で正しく使用すれば全身的な副作用を心配される必要はありませんので
しっかり塗って早めに治してしまう方がトータルで使用する薬の量が少なくなります。
塗る量は1FTU(ワンフィンガーチップユニット)を目安にしっかりと使用します。
☆1FTUとは
軟膏やクリームなどの保湿剤は成人の人差し指の先から第一関節まで、
直径5mmのチューブから出した量約0.5gが手のひら2枚分に塗れます。
これは1FTU(one finger tip unit)とよばれており
ステロイドなど他の外用剤でも塗る量の目安とされている単位です。
1~2週間塗っても治らないような場合は
ぬり薬の変更を検討する必要がありますので受診してください。
2.薬をやめるのが早くありませんか?
お薬を塗るとさっと赤みがとれ、一見よくなったように見えても皮膚には炎症が残っています。
この状態で薬を止めると症状がすぐに再発してきます。
まずは見た目に症状がなく、皮膚に触ってどこに湿疹があったかわからなくなるまで塗ります。
さわってゴツゴツしたり、ゴワゴワしているうちは塗り続けてください。
また塗る範囲は赤みがなくなったからとすぐに狭めず、
初めに症状があった範囲に塗り続けていく必要があります。
3.皮膚を触ったり、掻いたりして治りが悪くなっていませんか?
皮膚を掻くと掻き傷が付き、炎症が起こってさらに痒みが増し、また掻いてしまうという
痒みの悪循環に陥ります。しっしんも治りにくくなります。
こういう場合は
飲み薬のかゆみ止めを飲んで無意識に掻くのを防ぐ、
また掻いて皮膚が傷つかないようにガーゼ等でで湿疹部分を覆っておいたり
手袋で手をカバーする等の方法が効果的です。
手袋を使うときはの繊維が粗いと逆効果なので刺激の少ない素材のものを使用してください。
写真のベビーミトンはバイオメディカルニットと呼ばれる超低刺激性のコットンで
作られていて縫い目も内側になっており、皮膚に優しいものです。
当院で取り扱っておりますのでご相談ください。
以上、お薬の塗り方を中心にお話ししました。
この他、スキンケアも正しくおこなうと湿疹の予防になります。
お薬の塗り方ややめどきの判断がつかないとき、
スキンケア方法やせっけんやシャンプーなど
何をつかっていいかわからない時などお気軽にお尋ねください。
皮膚科ちえこクリニックホームページ
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