コラム
おむつかぶれについて
2013年1月14日 公開 / 2014年5月17日更新
□おむつかぶれの症状
陰部やおしりを主体におむつがあたる部分の皮膚が赤くなります。
赤い小さなぶつぶつが見られたり、ひどい場合にはただれて皮膚が
むけた部分ができることもあります。
肛門の周りに輪をかいたような赤い部分がみられることもあります。
□おむつかぶれの原因
尿と便があるとアンモニアが発生し、アルカリ環境になると
便中の蛋白分解酵素や脂肪分解酵素の作用が活性化されて、
むれてふやけバリア機能が弱くなっている皮膚を刺激して
炎症をおこし皮膚炎(おむつかぶれ)を生じます。
→すなわち尿や便で汚れたおむつを交換しないとおむつかぶれが
おこりやすいことになります。
またおむつの素材が皮膚の表面を傷つけたりしても起こりやすくなります。
□おむつかぶれの治療
炎症が軽いときは患部を清潔にして亜鉛華軟膏などの保護剤を主体としたぬり薬を
おむつ交換時に塗布します。
炎症がひどいときはステロイド外用剤で炎症をおさえます。
皮膚がただれているときはアズノール軟膏などの傷を治す薬も使用します。
※おむつかぶれの治療薬でなかなか赤みがひかない、
赤い部分のまわりに細かい斑点状の赤みがでてきた、
うすく皮ふがめくれてきたなどの症状がある場合はカンジダ菌が感染しているときがあります。
顕微鏡で菌の検査をしてお薬を抗真菌剤に変更する必要がありますので
このような状態の時は早めに受診してください。
□おむつかぶれのスキンケア
こまめにおむつをかえ、ぬるま湯でおしりをきれいに洗いましょう。
おしりを洗えないときは、ぬるま湯でぬらしたタオルなどでこすらずにふきましょう。
おしりふきはついている薬品などでかぶれることがあります。
ノンアルコールなど刺激の少ないものを使用しましょう。
おしりをきれいにした後はワセリンなどで皮膚を保護しておくとよいでしょう。
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高岡市 皮膚科・美容皮膚科 皮膚科ちえこクリニック
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