秋から冬に多い疾患~ジベルばら色粃糠疹

梶澤知恵子

梶澤知恵子

テーマ:ひふの疾患

まれな病気ならともかく、ほどほど日常診療で見かけるのに
病名を患者さんに告げると「えっ?」とか「なにそれ?」と
いう顔をされてしまうものの代表がジベルばら色粃糠疹です。
第2位は顔面播種状粟粒性狼瘡(LMDF)でしょうか
こっちはほどほどとは言えないかもしれませんが...
LMDFのお話はまたの機会にさせていただくとしまして
今回は秋から冬に多いジベルばら色粃糠疹につきまして。

ジベル(Gibert)と言うのはこの病気を報告された皮膚科医の名前です。
ジベルばら色粃糠疹ははじめに比較的大型の初発疹
(ヘラルドパッチとよばれます)が出て、その後
1~2cmの小型の鱗屑(辺縁にかさかさ)をつけた赤い発疹が
体幹(背や胸からおなか)を中心にたくさん出現します。
(ばら色粃糠疹=こまかいかさかさをつけた赤い発疹ということで
発疹の形がそのまま病名になってるわけですね。)
上半身に発疹が増えてきたと言って受診される方が多いです。
赤い発疹の長軸が皮膚割線に沿って左右対称性に分布する様は
(背骨を真ん中として上から下に向かって
末広がりに左右に対称性にたくさん発疹がならんでいる
イメージ)クリスマスツリー様外観と呼ばれています。

原因については不明な点も多いですが、
ヒトヘルペスウイルスの関連が示唆されています。
皮疹は1~2ヶ月で自然に消退します。

高岡市 皮膚科・美容皮膚科 皮膚科ちえこクリニック

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皮膚、毛髪、爪のトラブルからしみ、ニキビあとといった美容皮膚科治療まで女性に多い皮膚のお悩みを女性皮膚専門医である院長が丁寧に診察。しみの治療、にきび治療には特に力を入れています

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