アートが身近にある幸せを感じてみませんか?
~五感が蘇る美術館の楽しみ方~
あなたは美術館にどんな時に行きますか?
何を求めていきますか?
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・美術館閉館のお知らせ
・調査からみる美術館の楽しみ方
・私の美術館の楽しみ方
・美術館の役割
・まとめ
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私のお気に入りの美術館のひとつに千葉県佐倉市の
IDC川村美術館があります。
DIC川村記念美術館 | Kawamura Memorial DIC Museum of Art
この美術館が2025年1月下旬に休館という
ニュースが入って来ました。
私がこの美術館を訪れたのは、もう何年も前になります。
バスツアーで「レオナール・藤田展」を
観に行った1回だけですが、
「わぁ~、素敵」と建物と庭園の素晴らしさに
魅了されてしまいました。
手入れの行き届いた広大な庭園の中に
人を優しく包み込むような
大人が楽しめるメルヘンを感じる建物は
今までに見てきた美術館とは違ってみえていました。
もっとゆっくりとこの優美な環境の中にいて
鑑賞したいと思った美術館のひとつです。
後に知った「ロスコ・ルーム」の記憶がなかったのは
ツアーの限られた時間内で、見損なっていたのかもと
残念さも残っていました。
ロスコ・ルーム | DIC川村記念美術館
いつかもう一度行こう!
「ロスコ・ルーム」を絶対に観なきゃ!と思っていただけに
今回の閉館の話はとっても残念です。
日本人は美術館鑑賞が大好きなようです。
私は国内外の旅先でも美術館へは足を運んでいます。
そしてアートに触れる機会が多くなってきた最近、やっと美術館
の楽しみ方がわかって来たところです。
美術館の楽しみ方
マーケティング・リサーチ会社クロス・マーケティングが実施した
「美術館の楽しみかた」に関する調査があります。
美術館の楽しみ方に関する調査(2021年)
リサーチ・市場調査ならクロス・マーケティング (cross-m.co.jp)
私の美術館の楽しみ方
国内外の旅行の目的に必ず美術館をプランに入れている私の
美術館での楽しみ方、作品の観方です。
・作品横の説明(解説)を先に読まない。
作品から何を感じたのか?どこが好きなのか?など
・時間のある時は、企画展だけでなく、常設展も観る。
企画展のチケットで常設展も観られる美術館もあります。
鑑賞時間が異なるので、その点もチェックしてから行く。
・学芸員によるギャラリーツアーなどに参加する。
予約が必要ですが、作品に対して深い鑑賞が出来る。
・気に入った作品は人ごみを避けて、ゆっくりと再鑑賞する。
人気の作品は人だかりします。
時間差でゆっくりと鑑賞できるタイミングを見計らってみる。
・建物、インテリアの鑑賞も忘れずに!
建物の著名建築家は細部にもこだわりを持っています。
ロビーの家具などのデザインにも建築家のこだわりを感じます。
・歩き疲れたら景観を楽しみながら、カフェで一休み。
最近は展示作品からイメージされたスイーツやランチメニューが
美術館に隣接するカフェやレストランで楽しむことが出来ます。
味わいながらその作品を今一度感じてみる。
・ミュージアムショップも覗いてみる。
その時にしか購入できない作品集はお勧めです。
・アートに詳しい人と一緒に鑑賞し、感想などをお聞きする。
美大生、子供とか感じ方、観方が異なって
「なるほどなぁ~」「へぇ~」と新たな発見があります。
目線が変わると作品の観方も変わっていることを体感できる。
などです。
美術館の役割とは!
有名画家の大きな展覧会ばかりが目立つ美術館ですが、美術館の
持つ役割を知っていると、もっと展覧会や美術鑑賞が楽しくなり
ます。
当たり前のようで、知らなかった美術館の役割です。
下記は「(一社)アートのある暮らし協会」の
アートライフスタイリスト資格取得講座「基礎講座」からの引用です。
アートのある暮らし協会
https://artlifestyling.com/
■収集
後世に残すべき作品を選び、購入したり、寄贈を受けたりして
コレクションしている。
個人の好き嫌いでなく「美術の文脈から見た時の価値」を見極め
後世に残して行く価値があるかを判断している。
■保存・修復
収集した作品を、しっかりと保管して守り、次の世代に受け
継ぐ役割がある。
■企画・展示
個人の力では中々観ることが出来ない価値ある作品の数々を
美術館の展示により間近で見ることが出来る。
■教育・復及
近年、美術館の生涯学習施設としての側面が重要視されるように
なっている。
ワークショップや、作家によるイベントなどに力を入れて、
「美術館は鑑賞するところ」のイメージから「美術に親しむ機会を
提供することで一人でも多くの人に美術を身近に感じてもらう」こ
とも需要な役割を持っている。
■踏査・研究
一般には見えにくい役割ですが、分からなくなっている収蔵作品
の情報がわからなくなっている場合、その作品の作品について書か
れた文献やその作家が創作した屡次の作品、技法や画材などを紐解
き、その作品の歴史的、時代的背景など研究している。
まとめ
美術館やアート作品をモチーフにした映画や本も出版されています。
美術館に潜む何かを自分なりに見つけることで、ビジネスや暮らし
に変化が生れて来ます。
美術館に中々時間が無くて行けない!と嘆いていらっしゃる方も
最近ではオンラインによるアート鑑賞や講演会も開催されている
美術館があります。
きっと自分の暮らしの地域には、大小の美術館が暮らしの中の近い
場所にあります。
自分の感覚、暮らしにあった美術館巡りを楽しんでみませんか?
美術館でのアートとの出逢いが、あなたの五感をよみがえらさせ
あなたの暮らしに潤いをもたらせてくれます。