築50年の住宅のフルリノベーション
カーテン、椅子、クッションなどインテリアファブリック(生地や織物)は メンテナンスをして行くことで愛着を持って、暮らしを楽しむことが出来ます。 今回は椅子の張り生地について考えてみます。
■ダイニングチェア・ソファ購入時に多い質問
■ダイニングチェア・ソファ購入時のポイント
■張り生地のリペアを考えるタイミング
■リペアで生まれ変わる椅子
■使い続ける素敵な暮らし
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■ダイニングチェア・ソファ購入時に多い質問
・椅子カバー生地は取替が可能ですか?
・椅子生地は汚れ防止機能が付いていますか?
・カバーリングの張地は自宅で洗えますか?
・汚れの拭き取りが出来ますか?
など生地のメンテナンスについての
ご質問がとても多いです。
特に子育て世代の方々や、来客が多いご家庭、ペット
のいる家庭にとって、ファブリックのメンテナンスは
暮らしの中でストレスを感じないようにするには
大切なポイントです。
■ダイニングチェア・ソファ購入時のポイント
ファブリック面が多いダイニングチェア・ソファ
は色や柄が豊富なので、お部屋の中で多彩なイメージ
を創ることがます。
でも日々の暮らしの中でどうしたらストレスが軽減
出来るのか考えてみます。
①カバーリングが可能なソファ、椅子を選ぶ
特に子育て世代の方は
ファブリック素材のソファ、チェアを選ぶ時には
最初からカバーリングが出来る素材であれば
汚れに対しても神経質にならなくて、多少の汚れに
関しては気楽に安心して生活を楽しむことが出来ます。
高価な金額の物ですので、その時代限りと考えずに
家族の想い出も積み重なっていきます。
ファブリックと上手に付き合うことをお薦めします。
②機能性能を確認してから購入する。
ペットと暮らしたい方は
色、柄、手さわり感やスタイルに注視するのも大切ですが
防汚性、耐摩耗に強い撥水加工可能な素材など
ファブリックの機能性能も参考にされると良いです。
③設置場所を考える。
日当たりの良い場所などは退色も早いです。
購入時には「好きな色、柄」が優先してしまいがちで
設置場所の条件をつい忘れがちです。
家具をどこに置くのか
ファブリックを選ぶ時の大事なポイントです。
■張り生地のリペアを考えるタイミング
カーテンなどの大きなサイズの物でも自宅で
簡単に取り外しが出来て、洗うことが出来れば
リフレッシュされ、清潔感が保たれます。
でも張り生地のリペアが出来ないと思いがちな
ダイニングチェア・ソファは買い替えをする。と
考えられる方が多いようです。
処分しようかな?と考える前に
一度生地の張替
是非ご検討してください。
・日焼けで退色した生地は暮らしまでも色あせて
見えます。
・ペットのひっかきで擦り切れてしまった生地は
暮らしを続ける中で、痛みはひどくなるばかりです。
・人の好みは変わります。
お部屋の雰囲気に合わなくなって来た!と感じた時は
思い切って生地を張り替えを考えてみましょう!
気分も部屋の雰囲気も生まれ変わります。
■リペアで生まれ変わる椅子
「コーディネーターの家って椅子が多いのよね。」
と仲間のコーディネーターから我が家を訪れた時に
言われました。
確かに我が家でも
「この椅子は誰か使ってくれないかなぁ?」とか
「こんな椅子がありますが、お使いになりますか?」
何て、ご自分のインテリアに合わなくなった椅子の
処分に困ってお声をかけていただくことがあり
気が付くと我が家の人数より2~3脚も多くなっています。
マンションリフォームをした時に、私も
椅子の張地を張り替えしました。
・ペットの爪で生地が擦り切れていたこと。
・何となく型崩れしている。
・部屋の雰囲気に合わなくなって来た。
が大きな理由でした。
(ペットのひっかきで生地が破れました。)
■プロに任せる椅子張替生地のリペア
椅子ファブリックのリペアは、座面だけのファブリック
張替でしたら、ご自分でDIY出来るタイプもありますが
心配の方はプロにお任せしてみましょう!
土台の木部が使えるかの確認は必須です。その上で
部屋のイメージ(インテリアスタイル)にあった
色、柄、質感を選びます。
その時生地の摩擦や耐久性(マーチングデール)
を表す数値を確認することも大切です。
この数字は生地の裏側に、椅子のイラストと一緒に
表示されていますがShopの方に確認してみましょう。
参考までにマーチングデール数字の見方
~9,000~ 飾りから軽使用
10,000~19,000 軽使用
20,000~39,000 一般使用
40,000~59,000 重使用
60,000以上 公共・商業施設
(座面と側面、背面と生地を変えてみました。
アートみたいな柄生地はストーリーを楽しめます。)
■使い続ける素敵な暮らし
もう20数年前になります。
海外の方が日本にお住まいになっているお宅に
お邪魔したことがありました。
その方は玄関から全ての部屋を見せてください
ましたが、その中で
『この家具は祖母から譲り受けたものです。』と
紹介してくださいました。
シンプルな、使い勝手の良いコンソールテーブルでした。
少し傷はありましたが、海外からの移動のたびに
その家具を持ち歩いていることに感動しました。
(100年前の椅子。中には馬の毛が使用されていました。
木部の黒を気に入って、部屋のアクセントとして
譲っていただきました。)
(生地を張り替えました。長いドレスを着ていた女性の
暮らしから、現代にタイムスリップした感じになりました。
どんな人が使っていたのか、想像を楽しんでいます。)
家具は家族の歴史を創っています。
日々の暮らしの中で、人がイキイキと素敵に
感じられるように
椅子の張り生地のリペアで挑戦してみましょう!