起業家に向いている人は?&今後のビジョン
(前回のコラムの続き)
専門家を紹介する【専門家ビジネスラボ】さんで
資料作成の専門家として
取り上げて頂きました。
以下、インタビュー記事を掲載致します。
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Q.起業した時期ときっかけは何だったんですか?
私は2012年にフリーランスとして資料作成コンサルタントというお仕事を始め、2017年に法人化してビジネスアシストパートナという会社を立ち上げ、今は代表取締役としてお仕事をしています。
派遣社員として働いた後に1年ほど海外に行き、帰国してからまた派遣社員として外資系の証券会社のIBD(投資銀行本部)という部署の資料作成の専門チームに就業しました。
IBDはみんな1秒を競うようなスピードで仕事をしており、資料作成を頼まれると、頼まれてからそれ程時間が経っていないのに「まだ?いつ完成するの?」と凄く急かされるんです。このバンカーたちのスピードに合わせて資料を作っていかなければならないので、必然的に「どうすればパワーポイントを早く扱えるようになるか?」「どうやれば素早くエクセルでグラフを作れるようになるか?」「どうすれば資料が上手く作れるようになるか?」とそればかりをずっと毎日考えて仕事をするわけです。そんな実務の中で勝手に資料作成のスキルが身についていきました。
ちょうど13年くらい前にマッキンゼーという外資系コンサルタント会社が資料作成のハウツー本を出版したんです。今でこそ資料作成のハウツー本は溢れるくらいたくさんあって、私も何冊か出版させていただいていますが、当時は全くそういった書籍が無くて、資料作成自体もそれ程メジャーではありませんでした。
マッキンゼーが出版した資料作成のハウツー本が爆発的な大ヒットで物凄く売れて、同じ時期に日系企業に勤めている知人から「資料を作らなきゃいけないけど作り方が全くわからない。パワーポイントの使い方も全くわからない」という相談を受け、「これはもしかしたら私が実務で培ってきたスキルに対して需要が在るかもしれない」とピンときました。この頃から漠然と独立が頭に浮かび、その後、外資系証券会社の資料作成に対してしか実績が無かったので、色んな業界の資料を独自で勉強して、2012年にフリーランスとして独立をしました。
Q.起業したときは一人でしたか? また起業時のお金はどうやって準備しましたか?
私は最初にフリーランスとして独立をして5年間お仕事をした後に法人化しているのですが、フリーランスは特に準備金とかも要らないので、自分の多少の貯蓄でフリーランスとしてお仕事を始めました。その後、5年間の実績があるので比較的簡単に株式会社を設立する事が出来ました。株式を起ち上げた時も、都心に大きいオフィスを構えるとか、いきなり人をたくさん雇うという事はせず、自分の許容範囲内で法人化を進めたので、諸々の準備は全て自分でやりましたし、お金の準備も大変な事とかは特に無く、自分が出来る範囲で法人化しました。
Q.起業してこれまで苦労をされましたか?
私の場合は一応多少は蓄えがあったので、フリーランスとして資料作成コンサルタントを始めて、多方に独立する旨は伝えていたので、最初は紹介などでお仕事をいただいていました。
有り難い事にお仕事をするとだいたい9割の方が喜んでいただくんですね。私は営業が凄く苦手で自分から営業をかけられなかったので、「頂いた仕事をとにかく誠実にこなそう」と思っていて、それだけは未だにずっと心しているのですが、そうしているうちに本当にお客様に感動していただくようになって、次のお客様を紹介していただいたりとか、他の方に「こういう資料の専門家がいるよ!」と紹介してくださって、お仕事が徐々に増えていきました。
なので、これといって物凄い苦労というのは有り難い事にしていないです。自分から営業をかけるとか、色んな事を自分から仕掛けるという事をした方が良かったのかもしれないですけど、それよりは与えられた仕事をとにかく誠実に、自分が勝ちたいとか自分が稼ぎたいとかではなく、相手ファーストで気持ちを込めてお仕事をしていたら徐々にお仕事が増えていったという感じで、なのであまり苦労話はありません。
仕事の浮き沈みは多少ありますが、いかなる時もそのマインドだけは全然変わっていなくて、お客様ファースト、お客様あっての自分があるというのは崩さずにお仕事に取り組んでいます。そうすると結果、感動していただいて色んな方を紹介していただくという形で、今もお仕事をしています。
専門家ビジネスラボ