【金融機関が疑う決算書科目②】
今回は、【創業時の協調融資について】解説していきます。協調融資はあまり耳にする言葉ではありませんので、簡単に説明します。例えば、1,000万円融資を受けたいけれども、1つの金融機関で1,000万円融資するリスクは取れないといった場合に、日本政策金融公庫と〇〇信用金庫などの2つの金融機関以上が互いに融資しあうといった形です。
創業融資でよくみられるケースで、特に飲食店などの設備費が大きくかかる業種の場合は協調融資で行うことが多いです。基本的には、1,000万円であれば500:500万円と均等割りすることが多く、協調融資のメリットは、1か所では希望融資額に届かなくても、複数金融機関を利用することにより希望通りの融資が可能になる点です。
デメリットとしては、協調融資は互いの審査でOKが出るのを確認できるまで動けず比較的長い時間を要することです。公庫と銀行の融資審査体制も異なりますので、概ね2~3ヶ月ほどかかります。
協調融資を利用する際には、時間がかかることを大前提として考えておかなければいけません。
ただし、業種によっては必要性を見いだせないケースもあります。協調融資だからといって必ずしも大きく借りれるわけではございませんのでご注意ください。
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