CT検査による診療報酬について

CT検査に関連する診療報酬は、主に「CT撮影料」と「診断料（画像診断管理加算を含む）」で構成されます。CT撮影料は装置性能（16列以上かどうか、マルチスライスの列数など）や対象部位に応じて点数が設定されており、一般的に16列以上のマルチスライスCTでは高めの点数となります。造影CTの場合は、造影剤注入に伴う管理料や薬剤費が加算され、単純CTより高い点数となります。また、遠隔読影を含め、医師による読影を行う場合には「画像診断管理加算1・2」が算定可能で、院内に常勤専門医がいない場合でも、質の確保された読影体制があれば算定可能です。さらに救急医療を担う病院では、夜間・休日の加算や救急搬送患者への加算も適用される場合があり、救急CTの採算性向上につながります。これらを踏まえ、CT導入時には1件当たりの算定点数、検査件数、読影体制、造影検査比率を総合的に検討することが重要です。